【Interview】Expediaグループの傘下に入ったバケーションレンタルの「HomeAway」の日本戦略に迫る
オリンピックに向け、政府も力を入れている民泊。問題点は解決されていない部分もあるものの、すっかり定着してきた感じさえある。
代表的なサービスはAirbnbだが、各社が様々な民泊サービスを展開しており、その一つが部屋を丸ごと一つ借りられるバケーションレンタルの「HomeAway」
Techableでは経営陣に直撃!日本市場での戦略を聞いてみた。
これはあなたのバケーションでしょ?どうして他人とシェアするの?
Q1:民泊対策では世界的に Airbnb が先行していますが、HomeAwayは日本市場でどのような存在に成長したいと考えていますか?
HomeAwayは、皆さまが “家を丸ごと”借りることを通して、ご家族やご友人さまと生涯忘れられない思い出を作るお手伝いをしていきたいと思っています。つまり、私たちの基本概念である“Its Your Vacation. Why Share it?(これはあなたのバケーションでしょ?どうして他人とシェアするの?)”が私たちのスタンスを全て表しています。
“家を丸ごと”貸し出すことにフォーカス
Q2:Homeaway が他社の民泊サービスと違う点を教えてください。HomeAway は“The whole house. The whole family. A whole vacation.”のメッセ ージの下、“家を丸ごと”貸し出すことにフォーカスしています。バケーションレンタル業界最大手の Homeaway は、世界 193 ヵ国で、120 万件以上 の物件登録を有しています。私たちは、ホテルよりずっと低価格で、よりリラックス出来る物件を貸し出すことで、旅行者の方々に記憶に残る素晴らしい経験を提供しています。 Expediaのファミリー企業の一員となったことで、HomeAway自体も世界を牽引するオンライン旅行会社の一部となりました。そのことで皆様が、旅先の調査をし、計画を建て、そして実際に予約するところまで、具体的には、飛行機の席を選ぶところ から、ホテルのホテルのレビューサイトを読み、旅行の目的地に着き何をするかを決 めるまで、その全てのプロセスに関わることが可能になりました。
日本は重要な市場になることを確信
Q3:日本はHomeaway の国際戦略上どのような位置づけですか?
アジアの方は頻繁に国内また海外旅行をされることから、私たちはアジアを主要な市場と捉えています。私たちは、世界でも最も大きな市場の一つである日本が私たちにとって重要な市場になることを確信しています。Homeaway は日本人旅行者、外国人観光客の双方が、“丸ごと”貸し切ることが出来る物件数を増やすため、より地域的な視点を取り入れることに注力していきます。
Q4:日本の民泊の現状をどのように見られていますか?
日本政府は、2020年までに観光客の数が4000万人に達すると予測しています。日本の主要都市のホテルの稼働率は既にとても高くなっています。私たちは、この増加する観光客に“日本独自のユニークな家を丸ごと貸し出す”ことによって、貢献できると考えています。新しいテクノロジーを導入するときはいつも、ビジネスと政府が連携して動いていくことが重要になってきます。HomeAwayは日本政府と協力し合いながら、旅行者の方々に安全な宿泊地を提供すると同時に、貸主様方に利益を提供できるよう邁進して参ります。
夏休みの旅行の際、HomeAwayを選択肢の一つに入れてみてもいいかもしれない。
HomeAway: Vacation Rentals, Beach Houses, Cabins&More
ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。