休館まであとわずか! 東京都庭園美術館『アール・デコの館』その建物の魅力をチャラく? 解説
東京都庭園美術館は、11月1日より、リニューアルオープンに向けて、全面休館期間に入ります。その期間は、約3年。3年とは、長い……。 中1の子が、高1になってしまう長さです。「これは、休館してしまう前に、見納めしておかねば!」というわけで、東京都庭園美術館の “アール・デコの館” に行ってきました。
アール・デコの館 『東京都庭園美術館』
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/2011artdeco/index.html[リンク]
この記事にはたくさんの写真が出てきます。すべての写真が見たい方はこちらからどうぞ。
休館前のラストランとなる美術展は、これまでにも何度が開催されてきた、建物そのものを美術品として楽しむ展覧会。
過去の模様は、こちらから
・アール・デコの館 ―庭園美術館建物公開―『アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】』
http://ameblo.jp/artony/entry-10498224870.html[リンク]
・東京都庭園美術館建物公開―朝香宮のグランドツアー『アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】』
http://ameblo.jp/artony/entry-10742687953.html[リンク]
今回も、館内で写真撮影は可能です。見納めしつつ、撮り納めしつつ。
しばらく休館するからでしょうか、今回の建物公開は、いつもよりも露出が高くなっていました。 (←?)
“えっ、ここまで見せちゃうの!?” 大胆になった東京都庭園美術館に、ドキドキです。 (←???)
例えば、これまでベールに包まれていた……というより、カーテンに覆われていた中庭も公開。
そして、金庫も公開! いかにも、ルパンに狙われそうな姿かたちをした金庫です(笑)。
さてさて、今回、見納めだとばかりに、隅から隅まで、東京都庭園美術館の内装を堪能して、一つ気が付いてしまったことが……。
“この建物って、実は、チャラくね?”
“東京都庭園美術館=元朝香宮邸 ⇒ ゆえに ⇒ お上品な建物”という印象が、今まで何となくありましたが、そういう固定観念を拭って、純粋な気持ちで、この建物を観てみると、わりとチャラチャラしていることに気が付きます。
まぁ、そもそも、アール・デコの “デコ” が、デコレーション、つまり、装飾のこと。デコ電やデコ爪の “デコ” と、意味は一緒なのです。チャラいのも納得です(笑)。
ではでは、東京都庭園美術館のチャラポイントを、紹介していきまショータイム!
「壁、すごうぃーね!」
「照明、多うぃーね!」
「手すり、無駄にデカうぃーね!」
……これ以上、続けると、キャラが崩壊しそうなので、この辺で(笑)。
ともあれ、隅々まで、目を凝らすと、単なるお上品なだけの建物でないのが、よくわかります。バルコニーも、なぜか二重ですし(あの隙間は、何?!)。
こんなに楽しい建物だったのかと、気づいた時には、もう休館。なんだか、切ないです……。
3年後のリニューアルオープン。あげぽよ~ (←キャラ崩壊)。
執筆: この記事はアートテラー・とに~さんのブログ『アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】』からご寄稿いただきました。
アートテラー・とに~:日本でただ一人のアートテラー 。難解で、敷居が高い。そんな美術のイメージを払しょくするべく、独自の視点で、面白くおかしく、美術を語る職業です。これまでに、森美術館をはじめ、数多くの美術館の公式イベントを担当。また、カルチャーセンターや講演会、はては、結婚式の余興などなどで、美術トーク(美術漫談?)を披露しています。最近では、自らアートツアーやアートトークイベントも企画。年間100本近くの企画を、精力的に開催しています。
・大東京お笑い建築ツアー&トーク(ガイド)『森美術館』[リンク]
http://www.mori.art.museum/contents/metabolism/public/index.html#pp09
・東京右半分アート事情最前線~注目スポット3館の代表者がご案内します~(主催)『アミューズ ミュージアム』l[リンク]
http://www.amusemuseum.com/blog/2011/10/post-268.shtm
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