放射線量で見るフクシマ 汚染状況の「可視化」に成功
東京電力福島第1原子力発電所の事故により、広範囲に放射性物質が飛散した福島県。この事故を受け、政府は原発から半径20キロ圏内を立ち入り禁止の「警戒区域」指定した。また、IAEA(国際原子力機関)などが原発から約45キロ離れた福島県飯舘村などにも、局所的に放射線量の高い「ホットスポット」があることを指摘。政府は2011年4月、年間積算線量が20ミリシーベルトを超えるおそれのある地域を「計画的避難区域」に指定した。
原発から数十キロ離れた警戒区域外にも放射線量の高い地域があることが分かると、福島県民の不安は拡大。放射線量の情報公開などを求める抗議の声をあげた。こうした動きに対し、文部科学省などは放射線量の分布マップを作成したが、一部では「不十分」との声もあり、いまだ住民の不安は拭いきれていない。
そんななか、高エネルギー加速器研究機構の岩瀬広氏と報道番組制作プロダクションCWVの宮井優氏は今年8月、最新鋭の放射線測定器を車に積み込み、福島県内の放射線量を計測を行った。岩瀬氏らは1ヶ月以上にわたる24時間体制の放射線量調査の末、地図上に放射線量を示す「福島放射線サーベイマップ」の作成に成功した。
10月20日に放送されるニコニコ生放送の報道番組「緊急報告 これが福島の放射能汚染の実態だ!福島放射線マップ大公開」では、岩瀬氏らが作成した「福島放射線サーベイ(測量)マップ」を公開。福島県内での調査結果を報告する。
緊急報告 これが福島の放射能汚染の実態だ!福島放射線マップ大公開
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(三好尚紀)
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