【書評】『フランス人は10着しか服を持たない』第二弾で著者がこだわったのは「そうじ」だった! そのキモは? [オタ女]

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2008年からライフスタイルブログ『The Daily Connoisseur』にてリに留学して触れた”シックな暮らし”を紹介して話題となったカリフォルニア在住ブロガーのジェニファー・L・スコットの著書『フランス人は10着しか服を持たない』(大和書房)。タイトルの通り自分がよく似合う定番の服10着だけで堂々としているパリジャンの生き方に触れ、自分らしいスタイルを持つことに目覚めるという内容は日本でも共感を集め、2015年実用書・ノンフィクション部門で年間ベストセラー第一位になったほど。

※参考【書評】パリジャンのスタイルに学ぶ! ワードローブ10着だけで平気な理由は?
http://otajo.jp/44886 [リンク]

その第二弾となる『フランス人は10着しか服を持たない2』では、副題に「今の家でもっとシックに暮らす方法」と銘打ち、カリフォルニアに戻った著者がフランス流の“シックな暮らし”を実践すべく「しなやかに生きる」ことを目指していくのですが、その中でもかなりの紙面を割いているのが「いつでも片付いた家になる方法」。確かに、アメリカ映画やドラマだとモノが溢れていてキレイに片付いている部屋というのは少ないかも……。ジェニファーも夫が友人たちに「泊まりに来るといいよ」と気軽に提案した時に「胃がひっくり返るような思いだった」と記していますが、それをきっかけに「ちゃんとしよう」と決心したのだとか。
ジェニファーらしいのは、少しずつ細かなスケジュールを「ホテルの支配人になったつもりで」作成しているところ。また、「見てみぬふりコーナーは作らない」「散らかりやすい場所は目にするたびに片付ける」といったルールを決めています。特に、「片付かない場所に手をつける」というのは、誰でも躊躇しがちですが、散らかったままだとそれが「何とも思わなくなる」といい、引き出しの中も「1日にひとつ、あるいは1ヶ月にひとつ」と決めて整理することを勧めています。

タオルを縦長に広げて細長く3つ折りにして、上下の辺を真ん中で合うように折り、さらに真ん中で半分に畳むというホテルのようなたたみ方を紹介されているのが、今回の白眉。ジェニファーによると、「あわてて一枚取り出してもタオルが崩れ落ちてこない」とか。最初からカンペキに片付けをするのは無理でも、こういった小さなところから実践してみると気分が変わってフランス流の“シック”に近づけるかもしれませんね。

Jennifer L. Scott
http://jenniferlscott.com/ [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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