橋下知事「大阪都構想」をアピール　”行列”の丸山氏からは「メール来ない」

　2011年11月27日に実施見込みの大阪府知事選・大阪市長選のダブル選挙に向け、大阪府の橋下徹知事は10月15日、大阪国際会議場で行われた「大阪維新の会」と共産系の政治団体による公開討論会に出席。市長選に出馬すると見られる橋下知事は、「大阪都構想をやるために、維新の会をつくった」と述べ、大阪市など主要11市を再編する「大阪都構想」をアピールした。

　橋下知事と大阪維新の会が掲げる「大阪都構想」とは、東京23区のように、大阪府内の主要11市を20の特別区に再編し、「大阪都」を広域自治体とするもの。一元化することで、市と府の二重行政による無駄をなくす狙いがある。特に大阪市に関して橋下知事は

「住民260万人に対し1人の市長。京都府や広島県と同じ規模なのに、選挙で選ばれた長が1人しかいない。これでは住民の声は反映されず、住民の求めに応じた行政はできない」

と述べ、現在の大阪市の行政区について問題点を指摘しながら、再編の必要性を訴えた。本来この討論会は橋下知事と、すでに再選出馬を表明している現職の平松邦夫・大阪市長との討論が計画されていたが、平松氏側が延期を申し入れたため実現しなかった。

　また、討論会後に取材に応じた橋下知事は、かつてバラエティー番組「行列のできる法律相談所」で共演し、自民党大阪府連から大阪府知事選への出馬を打診されたと報道されている丸山和也参院議員について、「連絡が来たか？」と報道陣から問われると

「今回は何も（連絡が）ないですね。多分（大阪府知事選に）出ないという話だったら『あんな報道出たけどウソだから」とメールが来るはず。なのに、来ないということは、本気で考えられていると思いますよ。知事職に関心があったことは間違いないと思います」

と答え、少しほほ笑みながら「面白いんじゃないですか。（府民にとって）選択肢が増えていいと思いますよ。ただ大阪府政のことは何一つご存じないと思います」とコメントを残した。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 橋下知事による「大阪市の問題点と大阪都構想」から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv67271280?po=news&ref=news#08:33

（岩本義和、石津大助）

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