【犬との暮らし方】犬が幸せを感じる5つのこと
愛犬が我々との暮らしの中で、幸せを感じているでしょうか。もし、犬が幸せを感じていれば、それは行動に現れます。反対に、犬が幸せとは程遠い境遇に置かれていれば、それも行動によって表現されています。
ここでは、犬に幸せを感じてもらうために我々飼主ができることをご紹介します。
日頃、愛犬の笑顔を何回くらい見ていますか?
笑顔は幸せのバロメーター。日頃から愛犬の笑顔が多く現れるようにしたいものです。彼らの笑顔は、私たちに多くの癒しを与えてくれます。こうした笑顔を多く見るために、我々飼主は何ができるでしょうか。
1.質の高い散歩を
毎日の大切な行事である散歩の質を高めましょう。犬がリードを引っ張らずに、リラックスして歩けるようにします。散歩コースはマンネリ化しないように、たまに変えてみるのもおすすめです。いつもの道を逆順で歩くのも有効です。
また、散歩の道中では、自由に匂いを嗅ぐことのできる場所を設けます。匂い嗅ぎや探索することは、犬の本能の探索欲求・縄張り欲求を満たす意味で重要なことです。
散歩全体で、リラックスした歩行と、自由な探索ができる割合を50:50を目安に設定しましょう。これらの本能を満たすことで、犬のストレスレベルを下げることが最近の研究でも解っています。
2.本能を満たす自由運動
例えば、散歩の道中の広い公園などで、安全に配慮した上でロングリードや伸縮リードをつけます。ドッグランに行くのも良いでしょう。犬が自由に動き回れるようにして、好きなことを好きなだけできるようにします。多頭飼いならば、群れの仲間と追いかけっこをしたり、プロレスをしたり、と遊びます。1頭飼育ならば、キャッチボールや綱引きゲームなどで全身を使い、たっぷりと運動をさせてあげます。
犬は元来、捕食動物です。なので狩猟本能を大なり小なり備えています。こうした狩猟本能は、ボールを使った「取ってこい(レトリーブ)」や、綱引きゲーム、囮を追いかけるゲームなどで発散できます。
3.犬が好きなことを
愛犬が好きなことを見つけて、その好きなことに没頭できる時間を作りましょう。これもできれば毎日が好ましいですが、事によっては数日に一回しかできないかも知れません。それでも、犬にとって自分が好きな事ができる環境を与えてくれることは、信頼関係の構築にも有効です。我が家のシェパードは海を爆走するのが大好きです。
4.ドッグトレーニング
ここで言うトレーニングは、基本的な服従訓練やトイレトレーニングなどとは別に、犬が飼主と一緒に何かに挑戦することを指しています。飼主と一緒になって、苦手なことを克服し、たくさん褒められる犬は、飼主との間にしっかりした絆を作ります。障害物を使って、飛んだりくぐったりする遊びを練習するのもオススメです。
5.頼れる保護者がいる
犬は社会的動物です。これは群れで生きる動物だということです。犬にとって人は群れの仲間であり、家族の一員です。人の社会で生きる犬達は、中々自由に行動することが許されません。どこでもマーキングをして良いという訳にもいきませんし(例えば、人の家の玄関や門など)、道には他の人や、車などが走っているので、常に自由に走り回ることもできません。また、こうした行動を自由にしていたら、その都度に飼主から叱られ、犬も嫌な思いをするでしょう。
我々飼主は、いちいち叱らずに済むように、犬の取るべき行動を教える必要があります。犬が野生でいきる世界では、親犬が子犬に社会のルールを教えます。つまり、我々飼主は犬にとって親のような存在であり、またそうした存在であれば、犬はスムーズに教育されます。この親犬のような存在になることが、犬にとって重要な役割を果たします。親犬は、群れの安全と秩序を守り、食料を捕獲し与えてくれます。これによって犬は生き延びることができるのです。こうした親犬的な存在を、犬はリーダーとして認識します。群れに頼れるリーダーがいれば、犬は群れの中で従順に、安心して暮らすことができます。
反対に、犬が飼主を頼りないリーダーだと判断した場合は、群れを守るために犬の仕事は増えます。周囲を警戒し、秩序を守るために群れのメンバーが勝手なことをすれば、叱らないとならなくなります。人間社会でもリーダーは多くのストレスを抱えます。犬の世界でもリーダーの責任は重大です。こうした責任を犬に背負わせることのないよう、我々飼主が犬に頼られる存在となって愛犬を安心させてあげたいものです。
ここに挙げた項目が満たされない状況では、犬は不快を感じて、様々な行動をとることでしょう。例えば、ひたすら吠え続けたり、攻撃性が高まったり、家中の物を破壊したり、狩猟本能が過剰に働き動いてる物をなんでも追いかけるなどです。どれも問題行動となるでしょう。
飼主をリーダーとして信頼し、欲求や本能が満たされた犬は、毎日を楽しく過ごせるようになります。社会的動物である犬が元来持っている欲求や本能を健全に満たしてあげることが、犬の笑顔を多く引き出すことに繋がるでしょう。
画像は全て著者が撮影したもの。
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(執筆者: MASSAORI TANAKA) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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