“世界初”の液体レンズ採用で、度数調節可能なメガネ『アドレンズ p.o.v.』が日本上陸
10月7日、世界初となる“液体レンズテクノロジー”を搭載し、度数調節が可能なメガネ『アドレンズ p.o.v.』(販売元:アドレンズ・ジャパン)の製品発表会が都内にて行われた。
※すべての写真が表示されない場合はガジェット通信をご覧ください。
『アドレンズ p.o.v.』が搭載する“液体レンズテクノロジー”の構造は、ポリカーボネート製のレンズ内にシリコンオイルが封入されており、レンズ左右のダイヤルを回すことで内部の液体容量を調節し屈折度数を変化させるというもの。
-4.5D(近視)から+3.5D(遠視・老眼)の度数まで対応しており、乱視には対応していない。
また、レンズ左右のダイヤルは度数調節後取り外すことが可能だが、ダイヤル取り外し後の再度の度数調節は不可となっている。
発売開始日は2011年12月9日を予定しており、メーカー希望小売価格は7980円、カラーバリエーションは、ブルー、レッド、グリーン、ダークグレー、クリアーの5色が用意されている。
同製品を製造・販売するアドレンズは2005年にイギリス・オックスフォードで誕生したアイウェアメーカーで、先進国において独自の技術を用いたメガネの開発・販売を行うことと並行して、アフリカやアジアなどの開発途上国で人々に視力矯正の手段を提供する事業を展開している。
製品発表会に登壇したアドレンズ・リミテッドのエグゼクティブ チェアマン マイケル・C・フェラーラ氏(写真右登壇者)は、今回日本で『アドレンズ p.o.v.』の販売を開始する理由を「日本の市場規模はアメリカに次ぐもので、日本国民のメガネ使用率は約8割にも上る。また、日本の消費者は社会性と流行を融合することに長けており、同製品が受け入れられやすい素地がある」と語った。
製品発表会には『アドレンズ p.o.v.』のイメージモデル『adlens angels』も登場。使用方法のデモンストレーションなどを行い会場に花を添えた。
メガネユーザーである筆者も会場に設けられていたタッチ&トライコーナで製品を体験してみたが、ダイヤルを回すことで徐々に視界がクリアになり、周囲のものがはっきりと見えるようになる。
かつてないユニークな体験であった。
メガネに関しては、昨今廉価なチェーンが増えてきているとはいえ、店舗に足を運び技師や眼科医の診断に基づき自分の目に合ったレンズを選んでもらって作るのが当たり前である。
その点で、『アドレンズ p.o.v.』の“液体レンズテクノロジー”は、ありそうでなかった革新的な技術といえる。
1本しか持っていないメガネを誤って壊してしまった人や出先で不意のアクシデントに見舞われてしまった人もこれを入手することができれば、急場を凌げることだろう。
また、誰にでも簡単に度数調節ができるので、メガネをギフトとして贈るなど従来にはない用途も考えられるのではないか。
ジョン・レノンのそれを思わせる丸いデザインは、日常使いとしては掛け手を選ぶ印象を受けるが、『アドレンズ p.o.v.』と“液体レンズテクノロジー”からはメガネの活躍の場を広げる可能性を感じた。
【製品概要】
■製品名:『アドレンズ p.o.v.』
■発売日:2011年12月9日(金)
■メーカー希望小売価格:7980円
■カラー:全5色(ブルー、レッド、グリーン、ダークグレー、クリアー)
■適用度数:-4.5D(近視)~+3.5D(遠視・老眼)
■販売店舗:全国のメガネ店、百貨店、アパレルショップなどで順次発売予定
■アドレンズ・ジャパン株式会社HP:http://adlensjapan.co.jp/
※この記事はガジェ通ウェブライターの「小泉しえ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
かなり副業的ではありますが、フリーで物書きなどをしています。ごくたまに、ジャンルを問わず手元に面白い情報が入ってくることがありますので、この場をお借りしてご紹介させていただければと考えてます。新しい製品やサービスについての紹介・レビュー、時にはイベントレポートなども。
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。