怒涛の3時間17曲! 大友ジュン提供楽曲ワンマンライブ 『大友春祭 ~10周年なんだからてさぐらNight!~』ライブレポート

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01.笑時間

4月17日、六本木 Morph-Tokyoにて『大友春祭 ~10周年なんだからてさぐらNight!~』が開催された。『大友春祭』は、歌手の大友ジュンさんが井上純一名義を含む楽曲の中から、アニメなどに楽曲提供したタイアップ曲をお送りするライブイベント。大友ジュンさんは、井上純一名義で『gdgd妖精’s』、『直球表題ロボットアニメ』、『てさぐれ!部活もの』といった作品への楽曲提供を行っているアーティストだ。

ライブには、ゲストに大友ジュンさんの楽曲にゆかりのある声優・明坂聡美さん、西明日香さんが登場。オープニングアクトは、アニメ楽曲のアレンジを担当したhajimeさんをメンバーに含むバンドLiLiが務めた。

大友春祭 ~10周年なんだからてさぐらNight!~

02.黒の栄光

予想以上に盛り上がったオープニングアクトが終わると、いよいよライブがスタート。『サンドウィッチマンライブツアー2014』のエンディングテーマとして書かれた『笑時間』、社会人ラグビーチーム“リコーブラックラムズ”応援ソングの『黒の栄光』と続けて披露した。

今回は、提供楽曲ライブ第2弾ということで、前回から更にパワーアップした大友ジュンさんの姿が見られた。オープニングアクトのLiLiが最高に盛り上げた会場の勢いをそのままに登場した大友さんは「自分のことを知らないかも」ということで自己紹介からスタート。自分のワンマンライブで自己紹介からはじまるというツカミに新しさとセンスを感じた。今年で10周年を迎える大友ジュンさん。『爆転シュートベイブレード』からはじまり、石ダテコー太郎監督作品へと続くタイアップ楽曲の数々をこれから一挙に披露していく。

03.グリーン妄想モンスター

続いては『てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう』から、『グリーン妄想モンスター』を披露。まるで夢見る女の子のように情感たっぷりに歌い上げた。そして唯一の男女デュエットソングである『それでも町は廻っている』モーションコミック版のエンディング曲『シーサイドストーリー』をLiLiのMiyukiさんと熱唱。うっとりするようなハーモニーが会場に響き渡った。

04.シーサイドストーリー(Miyuki&大友) KEI_5112 05.12ヶ月

ピアノの音色が響き渡り『てさぐれ!部活もの』エンディングテーマの『12ヶ月』のメロディが奏でられ、会場も少しピリッとした空気へ変わっていく。切ないメロディを甘い歌声でしっとりと歌いあげると、今度は大きな拍手が湧いた。そして、ここで1人目のゲスト明坂聡美さんが登場。大友さんが「2011年にご一緒して、あれから5年ですか」と明坂さんに振ると「どうしてここまでつながってしまったのか……」と即答、会場から笑いが起きた。まずは『gdgd妖精’s』のエンディングテーマ『きっとまた会える』を披露。「もしや、この日のための歌詞なのか……?」と少し感慨深くなりそうなこの楽曲を、見事なコンビネーションで歌い上げた。続いては大友さん曰く「こういう歌を明坂さんに歌ってもらいたかった」という思い入れのある曲『てさぐれ!部活もの』から佐藤陽菜のキャラクターソング『フウセンカズラ』、さらに『青と黄色のあまのじゃく』をデュエットで披露し、しっとりとした世界へと誘った。

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まだセンターポジションへは戻らない大友さん。ここで“赤コーナー”より西明日香選手の入場だ。前回の『大友秋祭』にも出演していた西さんは、大友さんと息の合ったトークで会場を暖めると『直球表題ロボットアニメ』のフジイのキャラクターソングである『What’s The Laughing?』で、会場のみんなと『受けとめワンツー!』を合唱した。勢いそのままに『てさぐれ!部活もの』鈴木結愛の『ひらめいチャッチャ!』でもみんなと一緒に「チャッチャー! チャッチャー!」のコールが会場を埋め尽くした。さらに『Red Hot Happy Days!』を大友さんとのデュエットで歌い上げ、テンションも最高潮に盛り上がった。

13.キラキラBaby×Baby

ゲストタイムが終わると、大友さんの時間だ。『てさぐれ!部活もの』の『Call Me “Lazy”』、『キラキラBaby×Baby』の2曲を力強い歌声で披露するとそれまでの空気が一変、ロックバンドのライブ会場へと変化を遂げ、観客もノリノリで声を上げ全力で楽しんだ。

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再びゲストの明坂さん、西さんが登場すると『てさぐり部部歌』を3人で披露。自分のパートを歌う明坂さん、西さんに対し、大友さんは他の全員のパートを担当することに。テンションが高くめまぐるしくパートが入れ替わる大変な楽曲だが、歌い終わると一言目には「楽しかった!」と大友さん。だが次の瞬間には「誰だこの曲書いたの……」と漏らすほどで、流石に3人分を1人で歌うのは少々キツかったようだ。そして“本編”最後の曲『色彩crossroad』を歌い上げると、会場には拍手の音のみが響き渡っていた。

15.色彩crossroad 16.Encore

会場からのアンコールに押されて再び登場した大友ジュンさんは、『みならいディーバ(※生アニメ) 』から『Encore』を披露。優しい歌声でしっとりと奏でられた『Encore』をじっと聴き入っていた。しかし、これで終わらないのが『大友春祭』である。最後にイントロが流れるとゲストの2人が再び登場。明坂さん、西さんがステージに現れると“あの曲”しかない。最高潮のテンションで「ドーン!」と叫び、最後の曲『Stand Up!!!!』がはじまった。途中、石ダテ監督による歌唱パートが入るサプライズもありながら『大友春祭』は幕を閉じた。

終演後大友ジュンインタビュー

大友ジュン(カーテンコール)

終演後、大友ジュンさん、明坂聡美さん、西明日香さんの3名に囲み取材に応じて頂いた。まず大友さんは「この5年間の濃い時間が、今回のイベントに結びついたと思います」と振り返った。続いて今回が10周年だったことから「今後10年でやりたいこと」を聞かれると「今までは与えられたことをやってきたら今がある感じ。自分で歌うことも、歌ってもらうことも好きだから、それがずっと続けられればいいなと思います」とコメントした。

続いて、キャラソン、ボーカルディレクターとしての大友さんについて聞かれると西さんは「キャラソンを作る天才だと思う」と即答。明坂さんも「作品のことをすごく考えていて、曲を心情で歌えるからすごい」と高評価だ。対して大友さんは「特に『てさぐれ』はキャラクターと声優さんがシンクロしているので、書きやすいと思っています」とコメントした 。

『大友春祭』は、魅力的なアーティストである大友ジュンさんを中心に、制作スタッフ、キャストがひとつになって作り上げたライブであったといえるだろう。歌ってもらうために手掛けた楽曲を、自ら歌い、またコラボしていくこのスタイルは他ではなかなか味わえない興奮と感動があると感じる。次回があれば、またさらにパワーアップしたライブとなっていることは間違いない。これからも進化するアーティスト・大友ジュンの活躍はまだまだ続きそうだ。

大友ジュン公式サイト
http://jun-otomo.com/
撮影:宮下敬一郎

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srbn

ネットで流行っているものを追いかけていたら、いつの間にかアニメ好きになっていました。 http://com.nicovideo.jp/community/co621

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