艦これの聖地「四鎮守府」が日本遺産に認定!ネットでは「これも艦これ人気」の声
(「旧軍港四市」webサイトより)
「ゲーセンから帰ってきてテレビつけたら鎮守府が日本遺産になってた」と話題に
文化庁は、平成28年度認定の日本遺産を発表した。全国の自治体から申請があった67件の内、今回は19件の文化財群が認定された。全国各地の日本遺産認定自治体が喜びに沸いたが、そんな中で注目を集めた認定遺産がある。
それは、横須賀・呉・佐世保・舞鶴の「旧軍港四市」四鎮守府だ。
「旧軍港四市」は、実は大人気ゲーム「艦隊これくしょん(艦これ)」の舞台となっているのである。認定の報がツイッターに流れるや、「艦これ」ファンからは喜びの声が上がった。最近稼働したSEGAの「艦これアーケード」ユーザーの「提督」たちの間でも「ゲーセンから帰ってきてテレビつけたら鎮守府が日本遺産になってた」「艦これ人気のせいかなあ」などと話題になっている。
今回認定された「旧軍港四市」の四鎮守府は、以下のとおり。「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」として一括指定された。ゲームファンには、「艦これ」ブラウザゲーム版のサーバー名としてもお馴染みだろう。
神奈川県横須賀市の「旧・横須賀鎮守府(略称・横鎮)」
京都府舞鶴市の「旧・舞鶴鎮守府(略称・舞鎮)」
広島県呉市の「旧・呉鎮守府(略称・呉鎮)」
長崎県佐世保市の「旧・佐世保鎮守府(略称・佐鎮)」
「日本遺産」は、「我が国の文化・伝統を語るストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形・無形の様々な文化財群」(呉市webページより)を文化庁が一括指定する制度で、昨年から始まり今年で二回目。
艦これユーザーも驚愕の豪華さ!日本遺産認定「本物の提督様執務室」
(呉市webサイトより。思わず「この提督は廃課金勢だわ…」と思ってしまう豪華絢爛たる遺構)
日本遺産の構成文化財としては、上の呉市webサイトキャプチャーにもある通り、
それぞれの市に残されている鎮守府庁舎及び提督の旧宅、呉市の「大和ミュージアム」所蔵の戦艦「大和」の巨大模型ほか艦船の史料、造船所の遺構、海軍のレシピなどの文化財80点を一括して日本遺産として認定している。
なお、呉市の「旧呉鎮守府司令長官官舎」は国重要文化財に指定されており、明治ロマンあふれる洋館。「艦これ」のメイン画面でもある「執務室」の壁紙は人間国宝の作った「金唐紙」という豪華絢爛たるものである。この他、艦これユーザーの聖地巡礼でもお馴染みの「本物の横鎮提督様の執務室」こと「旧海軍横須賀鎮守府司令長官官舎」も日本遺産に指定された。(ただし、横須賀官舎は現在も米軍のセレプション用施設に使用されており、一定期間以外は見学不可。呉鎮守府は「入船山記念館」として公開されている)
艦これユーザー的には「この提督は廃課金勢だわ…」と思うほど、どれも立派な建築が残っている。
「海軍カレー」「肉じゃが」などの海軍グルメも楽しめる「旧軍港四市」の四鎮守府。これからも聖地巡礼で賑わいそうだ。
(キャプチャーは「旧軍港四市」webページ http://www.kyugun.jp/nihon_isan.html及び呉市webページ http://www.city.kure.hiroshima.jp/soshiki/7/kyugunsi-nihonisan.htmlよりキャプチャー)
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(執筆者: 松平 俊介) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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