マーベルのえらい人にガジェ通スタッフが描いた「スパイダーマン」の絵を見てもらった!
友情が、友情を引き裂く。過去の親友か、未来の仲間か? 現在大ヒット上映中の映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。先日ガジェット通信でもクロスレビューを掲載しましたが、“チーム・キャプテン・アメリカ”と“チーム・アイアンマン”が闘うという、豪華すぎるヒーロー大戦はとにかく大迫力! アントマン、スパイダーマン、ブラックパンサーと新加入メンバーも大活躍でアメコミファンにとってはたまらない一本となっています。
【映画クロスレビュー】壮大すぎるスーパーヒーロー大戦! 新キャラの存在感もバッチリ『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
https://getnews.jp/archives/1452128 [リンク]
マーベル作品の魅力と言えば、個性的なキャラクター達。どんだけキャラ立ちするのだ! とワクワクしてしまうほど、それぞれが素晴らしくて、推しキャラを決めては変え、決めては変えてしまうわけです(筆者はバッキーとホーク・アイが大好き)。
そんな、マーベルの魅力的なキャラクターの秘訣はどこにあるのか? マーベル社のバイス・プレジデント(副社長)を勤め、日本を始めとするアジアでの国際開発&ブランド・マネージメントを手掛けるC.B.セブルスキーさんを直撃! 色々とお話を聞いてきました。さ・ら・に「スパイダーマン」をお題にガジェット通信スタッフがそれぞれイラストを作成。C.B.さんにレビューしていただきました!
【C.B.セブルスキーさんの主なお仕事】
・日本等でアーティストの発掘
・マーベルのブランディング(特にアジアを中心に)
・マーベル映画に関わっているコミックス所属のアーティストの育成
・日本やアジアでのクリエイティブディレクション2年前話題となった『進撃の巨人×マーベル』の立役者が、このC.B.さんなのです!
http://matome.naver.jp/odai/2141516281834872001
ガジェ通スタッフが描いた「スパイダーマン」を見てもらった!
今回お題となったスパイダーマンとは、言わずとしれたマーベル作品の大人気キャラクター。これまでに『スパイダーマン』1〜3(サム・ライミ監督)、『アメイジング・スパイダーマン』1、2(マーク・ウェブ監督)と5作品が発表されていて、最新作『SPIDER-MAN: Homecoming』(原題)が2017年夏に公開予定となっています。
【wosa(おさだこうじ)の作品】
C.B.さんコメント:WAO! スパイダーマンは蜘蛛に刺されて生まれたヒーローだけれど、その蜘蛛の部分がどんどん広がっていって、モンスターになってしまう、というこれまでに無いストーリーの展開を感じる素晴らしいイラストだね。蜘蛛の毛の細かなディティールがすごい。六本木ヒルズの蜘蛛みたいでクールだね。
【ふかみん(深水英一郎)の作品】
C.B.さんコメント:ビューティフル! スパイダーマンの赤と青のカラーリングが日本の法被と融合していて素晴らしい。マーベルのキャラクターというのは、伝統×最新の融合でこれまでも生まれてきたんだ。描いた人がそう意図したかは分からないけど、ハチマキの部分は蜘蛛の糸で出来ている様な感じだね。
【藤本エリの作品】
C.B.さんコメント:(『おそ松くん』風にしました」と説明するも)『おそ松さん』だね! 知ってるよ! 絵のタッチが日本のコミック風でとても面白いね。ナイスアイデアだ。ピーター・パーカーのひょうきんな所がよく出ているね。
【レイナスの作品】
C.B.さんコメント:DARUMA! 柄がこうなって、目がこうなって……(眺めながら)うまい事出来てるね! 美しい。商品開発部門に持っていった方が良いよ! さっきの法被もそうだけど、日本の伝統技術との融合って本当に素晴らしいよね。部屋に飾りたいよ。
【mocaの作品】
C.B.さんコメント:oh……(胸に手をあてる仕草)僕、ネコが大好きで「ねこあつめ」もハマってるんだ。だから今、キュンとしてしまったよ。このネコはシンプルな線で描かれているけど、とろんとしてリラックスしている雰囲気が出ているね。彼はスパイダーマンでいる時も、ピーターでいる時も、心が休まる瞬間ってなかなか無いんだ。だからこんなシーンがあると良いよね。
……と、どのイラストもとっても気に入ってくださいました! が、欲しがりな筆者は「この中で1枚だけ選ぶとしたら?」とC.B.さんにクエスチョン。「絶対に1つ選ばなきゃだめ……?」と困り顔でしたが、moca記者の“猫withスパイダーマン”をチョイス。「自分が『ねこあつめ」のまんぞくさんに体系が似ているからシンパシーを感じたよ」と話すC.B.さん。もうね、猫も可愛いけどアナタが一番可愛いです!
C.B.さんに今後作りたいグッズなど、展望を聞いてみた!
―ズバリ、なぜマーベル作品のキャラクターは魅力的なのでしょうか。
C.B.セブルスキー:マーベルのキャラクターを描く際に私達が一番気をつけているのは「ヒーローである前に人間である」という事です。スパイダーマンでありピーター・パーカーであり、アイアンマンでありトニー・スタークである、一人の人間を表現したいという事なんです。
―確かに映画では特に人間ドラマが強く描かれていますよね。国ごとで人気のキャラクターが違う(アメリカではハルクが人気だけれど日本ではスパイダーマンが人気など)事があると思うのですが、それも面白い現象ですよね。
C.B.セブルスキー:韓国ではキャプテン・アメリカが人気、中国ではアイアンマンが人気だったりして面白いよね。国によって美的感覚に差がある様に、魅力的に感じるポイントも違っているのでしょう。ただ、ロキが世界中の女性に愛されている事は確かだね(笑)。あとはウィンター・ソルジャー。この2人はどの国に行っても大騒ぎさ。
―私もウィンター・ソルジャーのファンです! C.B.さんはアジアのカルチャーについてよく調べられていると思うのですが、今注目している日本のコンテンツは何ですか?
C.B.セブルスキー:僕は食べるのが大好きだから『孤独のグルメ』『深夜食堂』のドラマが大好きなんだ。後は漫画なら浦沢直樹、音楽だとX-JAPANの大ファンだよ! だから昨年の紅白歌合戦はX-JAPANに『STARWARS』に自分の好きな物ばかり出て来てとても幸せだった。後はマツコ・デラックスさんの「マツコの知らない世界」という番組は勉強になるね。大好きさ。
―本当に日本の文化にお詳しいので聞いているだけで嬉しく楽しくなってしまいます(笑)。今後マーベル作品やグッズに日本が登場する可能性もありますか?
C.B.セブルスキー:ぜひ作りたいね。例えばグッズなら、先ほどスパイダーマンとだるまを融合させた絵を見せてもらったけど、富士山の上からスパイダーマンがのぞいているとか、そういった文化遺産とのコラボレーションも面白いと思う。後は僕の大好きな日本食。たこやきを食べているヒーロー達はどうかな?(笑)
―わあ、ぜひ見てみたいです! 実現をとても楽しみにしております。今日はどうもありがとうございました。
C.B.セブルスキー:こちらこそ、素敵な絵を描いてくれてどうもありがとう!
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