全米5位のデビュー作が遂に日本リリース!自然とパワーが漲るレイチェルの力強い歌、ジャンルを超えたサウンドと類い稀なる才能(Album Review)
引退するか迷っていた2015年、起死回生の1曲「ファイト・ソング」でブレイクし、アメリカでは6位、オーストラリアでは2位、そしてUKでは首位を獲得する大ヒットを記録した、レイチェル・プラッテン。続いてリリースした「スタンド・バイ・ユー」もスマッシュ・ヒットを記録し、その2曲のヒットを収録した、メジャー・デビュー・アルバム『ワイルドファイア』が今年の元旦にリリースされ、全米アルバム・チャートで5位デビューした。
そのアルバム『ワイルドファイア』で、4月13日に日本デビューを果たす。黄金色の草木に囲まれたレイチェルが、見返り美人風に映るジャケットも春らしく、透明感のあるヴォーカルにマッチした、爽やかなポップ・サウンドもこの時期らしい。カントリーやフォーク、R&B調のナンバーもあり、幅広いジャンルの楽曲を作り、歌いこなすレイチェルの才能が開花されたアルバムに仕上がっている。
特にすばらしいのが、ピアノ1本で仕上げたバラード「ベター・プレイス」。壮大な風景が広がるような世界観を表現した、本作を代表する1曲。「ファイト・ソング」や「スタンド・バイ・ユー」のような、テンションの上がるポップ・ソングはもちろん魅力的だが、ミッドテンポの「コングラチュレーションズ」や、アンディー・グラマーとデュエットした、ソウルフルに熱を帯びた「ヘイ・ヘイ・ハレルヤ」など、シングル以外も傑作曲が目白押し。
楽曲のみならず、穏やかに、時に感情を昂らせるレイチェル・プラッテンの歌唱力も、アルバムを通して実感できる。熱唱系なのに、聴き手に疲れを感じさせない。だからこういった、スタンダードなポップが馴染むのだ。どこにでもいそうで、類い稀な存在。「ファイト・ソング」のヒットがなければ、本作のリリースもなかったと思うともどかしい気持ちになるが、こうして世界中に知られるシンガーに成長するのは、必然だったのだ。
英語で歌詞の内容が伝わらなくとも、レイチェルのボーカルを聴くだけで自然とパワーが漲ってくるはず。彼女の歌、サウンドには、そういった力が備わっている。4月から新生活がはじまる学生や社会人の方に、疲れた日には心の処方箋として本作『ワイルドファイア』を聴いてみては如何だろうか。
Text: 本家 一成
◎リリース情報
『ワイルドファイア』
レイチェル・プラッテン
2016/04/13 RELEASE
1,944円(tax incl.)
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