「八方ビューティになる必要ナッシング!」ルー大柴のキャリア相談室 Vol.01
「上司の指示がコロコロ変わる」「この仕事、自分に向いてない気がする」…etc そんな悩める若手ビジネスパーソンからの相談にタレント・ルー大柴さんがお答えしていく「ルー大柴のキャリア相談室」。今回からスタートです!
「トゥギャザーしようよ」でブレイクしたルー大柴さんですが、実は芸能界で花開いたのは30代後半。それまで演劇一筋で長い下積み時代を経験した、人生の先輩でもあります。
あるときはポジティブに、またあるときは優しく。ルーさんが送る熱いルー語を、ハートに刻んでいきましょう!
相談1:面接で緊張しない方法は?
いま転職活動中で、来月最終面接があるのですが、ドキドキして仕方がありません。緊張しなくてすむ方法を教えてください!(30代、システムエンジニア、女性)
面接じゃ誰でも、スネークに睨まれたフロッグだ!
緊張してるのはあなただけじゃない。面接はエブリワン(誰でも)緊張するものですし、みんなスネーク(蛇)に睨まれたフロッグ(蛙)状態ですよ。私も未だにステージに立つときは緊張します。
特にオーディションでは、エブリタイム(毎回)緊張していましたね。ヤングな頃、あるオーディションがあって、勝負クローズ(服)で決め、ポーズも全部シミュレーションして面接に行ったんです。でもそのときオーディションに来てる人が、みんな背がトールで格好良くて。自分が一番イケてないように感じちゃって、ほとんど何も喋れなかった(笑)。
私でも緊張するんだから、「緊張してるのはアローン(一人)じゃない」と思うと、リトルビット(少し)楽になりませんか?
私の場合、緊張したときは「もう落ちたっていい!」と、当たってブレーク(砕けろ)の気持ちでいきました。自分を持っていれば、仮にイジワルな質問を投げかけられても言い返せるはず。背水のフォーメーション(陣)の気持ちで、「お前になんか負けないぞ」って頑張ってほしい。
相談2:学歴コンプレックスを克服したい
学歴コンプレックスがあります。服飾系の専門学校を卒業した私は、アパレル企業に就職したのですが、出世していくのは四大卒の社員ばかり。デザインや服飾の知識では絶対にその人たちに負けない自信があるのに、学歴で評価されてしまうのは悔しいです。こんな気持ちとどう折り合いをつけたらいいでしょうか?(20代、販売職、女性)
このままじゃ負けドッグのまま!ニューウェイをルックフォーしてみたら?
私だったら辞めちゃうな(笑)。せっかく自分にしかないスキルがあるのに、学歴で全てが決まる環境で仕事をしているのはMOTTAINAI(もったいない)。自分の能力をビリーブしてるなら、独立したり、一念発起して社長になったり、腕で勝負出来るウェイ(道)をルックフォー(探)してみたら?
人とは違うウェイ(道)を行くのはつらいこともある。私も演劇学校を出たあと、バイトしながら生活していて、周りから「お前は気楽だな」とか「ドリーム(夢)ばっかり見てないで正社員になれ」と言われました。同じ様な境遇で、一生懸命やってもサクセス(成功)しなかった人もいっぱいいます。
たしかに、スリーデイズ坊主(三日坊主)で会社を辞めてしまうのはよくないです。だけど、あなたにはスキルとパッション(情熱)があるんでしょう。パハップス(おそらく)、自分の才能が活きないその職場にいても、ストレスがたまる一方ですよ。
いずれにしても、ただ愚痴を言っているだけじゃ負けドッグ(犬)の遠吠え!「なにくそ!」ってトゥース(歯)を食いしばって、アクション(行動)あるのみ。七スリップ八ゲラップ(七転び八起き)の気持ちで、自分の信じるウェイを行きましょう。
相談3:新部署への異動、まずどう振る舞ったらいい?
新しい部署への異動が決まってしまいました。新しい上司、同僚たちとうまくやっていけるかドキドキしています。第一印象が大事だと思うのですが、どのように振舞ったらよいでしょうか?(20代、メーカー勤務、女性)
ドンビーシャイ!類はフレンドをコールするから、あなたらしく振舞えばいい
八方ビューティ(美人)になる必要はナッシングです。
例えばステューデントのとき、クラス替えがあっても一学期が終わる頃にはグッドフレンドになっていたりするでしょう?そんなふうに、いつのまにか周りと馴染める時期がきます。 私も新しい芝居が始まるときは緊張しますが、毎回挨拶したり稽古中の相手の様子を見たりしながら、だんだんと慣れてフレンドになっていきます。
大事なのは、ナチュラルに、あなたらしく周りと接すること。変に気張って、自分とフィットしない人たちが集まってきちゃったら、そのあとやりづらいですよ。類はフレンドをコールするものだから、等身大のあなたでいるのがいいのではないでしょうか。
あとは蛇レッグ(蛇足)かもしれませんが、「礼儀正しくて元気がいい」という人が最近あまりいないので、「おはようございます!」ってヴォイス(声)をストマック(腹)から出して挨拶するだけで、相手に印象グッド。
「こう振舞ったら、どう見られるだろう」とシンクしすぎると、結局ヘッド(頭)でっかちのヒップ(尻)すぼみになっちゃうので、ドンビーシャイ(恥ずかしがらないで)!
今回登場した主なルー語
・スネーク(蛇)に睨まれたフロッグ(蛙)
・背水のフォーメーション(陣)
・緊張してるのはアローン(一人)じゃない
・MOTTAINAI(もったいない)
・トゥギャザー
・パハップス(おそらく)
・七スリップ八ゲラップ(七転び八起き)
・トゥース(歯)を食いしばる
・八方ビューティ(美人)
・負けドッグ(犬)の遠吠え
・スリーデイズ(三日)坊主
・蛇レッグ(蛇足)
・類はフレンド(友)をコールする(呼ぶ)
・ヴォイス(声)をストマック(腹)から出す
・ヘッド(頭)でっかちのヒップ(尻)すぼみ
・ドンビーシャイ(恥ずかしがらないで)
ルー大柴
1954年新宿に生まれる。日本語と英語をトゥギャザーした話術を使う独自のキャラクターで活躍。芸能活動のほか、2007年NHKみんなのうたに採用された「MOTTAINAI」をキッカケに、富士山麓の清掃や地域のゴミ拾いをするなど環境活動にも積極的に取り組む。趣味はドジョウやメダカの採集、水墨画。茶道・遠州流師範、山野美容芸術短期大学客員教授も務める。
WRITING:伊藤七ゑ PHOTO:岩本良介
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