「つい頑張りすぎちゃう人」がワーママになったら…先輩に学ぶ「ほどよく手抜き」9つのコツ
仕事、そして友人からの誘いや頼まれごと――何でも引き受けて、つい頑張り過ぎてしまうこと、ありませんか。
何事も手が抜けない人、「完璧にこなさなくちゃ」と思っている人は、子どもが生まれた後、育児と仕事を両立しようとするとオーバーワーク状態に。強いストレスを感じて、ときには爆発してしまうこともあるようです。
ワーキングママ&パパ向けの情報サイト「日経DUAL」の編集長・羽生祥子さんによると、「育児をしながら仕事でも活躍しているママたちは、仕事や生活面で『ほどよく手抜き』することで、時間と気持ちに余裕を持たせている」と言います。
そこで、「日経DUAL」でも紹介された「頑張り過ぎないコツ」について、先輩ママたちのノウハウをご紹介します。
先輩たちが実践している工夫や行動は、できるものについては出産前から習慣づけておくのもオススメです。【コツ1】同僚を頼る。余裕があるときは積極的に同僚を手伝う
責任感が強い人は、自分の仕事は自分でやり遂げなくては…と思いがち。けれど、「自分でやらなければ」は思い込みであることも多いようです。
自分でやるべき仕事、人に任せても差し支えない仕事を分類し、自分がやらなくてもいい仕事については、後輩やアシスタントに振ります。「自分でやった方が早いし、確実」という気持ちは抑え、後輩の成長を支援するつもりで思い切って任せてしまいます。その代わり、多少でも余裕があるときには、グループ内の雑務を引き受けたり、周囲の同僚に『何か手伝いましょうか』と声をかけます。「お互いに助け合う」というムードを作り上げることで、困ったときに頼りやすくなります。
そして、感謝の気持ちは、言葉で伝えるのはもちろん、時々はモノで示します。旅行に行った際など、「いつもありがとうございます」のメッセージカードとともに、一人ひとりに一つずつお土産を渡します
「子どもが熱を出したり入院することが多く、急に休まなければならないことがあるので、自分のデスクの周囲には仕事の進捗状況や期限などがわかるように資料を揃えておいてあります」
【コツ2】買い物は「夜中」「通勤中」にネットで
ワーキングママを圧迫する家事の一つが「食材や日用品の買い物」。仕事帰りにスーパーに寄って、両手いっぱいに荷物を持って帰るのは負担が大きいもの。ワーキングママたちは、休日にまとめ買いをするほか、「宅配」をうまく活用しています。
生協の宅配サービスを利用。子どもがネ寝た後、夜中に15分程度、ネットで翌週分の食材などの注文をしておきます
通勤電車の中で、ネットスーパーで食材や日用品を注文。休日に届くように手配します
食材の宅配サービスでは、野菜がカットされているもの、1つのメニューの食材がセットになっているものもあるので、調理時間が短縮できる商品を選んでいます
【コツ3】調理は「時短」アイテムをフル活用
「独身のうちはあまり料理していないけれど、子どもができたら手作りのものを食べさせたい。でも調理は面倒そう…」と思っていませんか。最近では、手を抜いても美味しくできる調理アイテムが充実しています。
シリコンスチーマーをよく使っています。野菜を茹でる際、洗ってシリコンスチーマーに入れてレンジでチンするだけでOK。鍋でお湯を沸かす時間と手間を省いています
圧力鍋は調理時間を大幅に短縮できる。中でも、『電気圧力鍋』は材料調味料を入れてボタンを押すだけで、後は何もしなくても完成。火を使わないので、台所から離れて他の家事をすることもできます
オーブン調理器『ウェーブ』が便利。トースターに入れられる耐熱皿で、卵とウインナを入れて、トースターのパンの隣に置いて加熱すれば、一人分の朝食があっという間に完成。お皿に移し替える必要もないので洗い物も増えません
【コツ4】「朝時間」を使うことで、夜にイライラしない
子どもが寝た後、残った仕事や家事を片付けるという人は多数。けれど、それがストレスの元になることも。
子どもを寝かしつけてから仕事や家事をしようとすると、子どもがなかなか寝てくれないとき、焦ってイライイラしてしまいます。ママのイライラは子どもにも伝わり、子どもが不安になってますます寝付きが悪くなるという悪循環に。そこで夜は仕事や家事をしないと決めて子どもと一緒に寝てしまい、朝早く起きて仕事や家事をしています
【コツ5】「在宅保育サービス」を利用。ときには「ママ友」にも頼る
「どうしても定時で仕事を終えられない」「出張が多い」といったママをサポートしてくれる保育サービスはいろいろ。
在宅保育サービスを利用していました。シッターさんに保育園にお迎えに行ってもらい、私が帰るまで自宅で子どもと一緒に過ごしてもらうというものです。折り紙で遊んだり、絵本を読んでもらったり、お風呂にも入れてもらったり。私か夫が帰宅するころには、子どもはパジャマ姿で待っていてくれていました。そのほか、同じ時期に出産したママ友に保育士さんがいらしたので、謝礼を支払って子どものお世話をお願いしていた時期もありました
同じマンションに住むママ友と仲良くなり、残業で保育園へのお迎えが間に合わないときなど、お互いにサポートし合っていました。私の子どもを保育園に迎えに行ってもらい、私が帰るまで自宅で預かってもらっていました
【コツ6】「残業OKデー」を決めて、仕事の帳尻を合わせる
保育園へのお迎えのため定時には帰らなければならないけれど、仕事が終わらない…。そうなると、追い詰められた気分になり、時には家に仕事を持ち帰らなければならないことも。
週1回、曜日を決めて、子どものお迎え&食事&お風呂に入れるのをパパやシッターさんに任せています。その日は『残業OKデー』として、遅れている分をカバーする時間にあてます
【コツ7】「週末は子どもにとことん付き合う」と決めて、平日は仕事に集中
忙しい仕事を抱えながらも、子どもとのコミュニケーションを密にとらなければ…と思うことで、いっぱいいっぱいになってしまうことも。そこで、平日は「ゆっくり子どもに接しられないもの」として、週末にその分をカバーするママも。
平日は一緒にゆっくりできない分、週末はとにかく子どもが中心。公園だって行きたいと言われればどんなに寒くても一緒に行って、『帰りたい』と言いだすまでは徹底的に付き合います
【コツ8】子どもを家事のサポーターに
子どもが少し大きくなってくれば、家事を手伝ってもらうことで負担が軽減できるように。
洗濯物をたたむのは、子どもが小さいときから一緒にしています。最初はきれいにたためなくても、できるようになったら、手伝ってもらって早く終えられたりできます。家事の時短と共に、触れ合いを楽しんでいます
【コツ9】頭をリセットするための「自分時間」を確保
自分の時間を100%家族のために使い、自分の時間が持てないことで追い詰められてしまうママもいます。
一人時間が全くないことで気持ちも追い詰められてしまうので、週末に1時間、ホットヨガに通っています。レッスン中の瞑想の時間に、頭をリセットできるんです。子どもと言い合いした後でも、「こういうふうに声をかけてあげればよかったな」「次はこんなことをさせてあげたい」とポジティブな解決策がひらめく時間。今までにはなかった自分の時間を持つおかげで、笑顔で家族に接することができています
――子どもが生まれてからでは、状況を冷静に判断したり、対処法を考える余裕が持てないかもしれません。事前にワーキングママ&パパの体験談を見聞きして、自分がストレスを抱えそうなことを想像し、対策をシミュレーションしておいてはいかがでしょうか。
>>「働くママたちのコラム」はこちら
<この記事の関連サイト>
日経DUAL
【参考記事】
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●“デュアラー”の生きる道
●家族も仕事も「両方大事」でいいじゃない
●DUAL時短ラボ
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EDIT&WRITING:青木典子
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