鉢呂経産相が辞任発表 会見で記者から怒号飛ぶも、ニコ生視聴者は「辞任反対」多数
鉢呂吉雄経済産業相は2011年9月10日夜、経済産業省で記者会見を開き、経産大臣を辞任したこと発表した。
・[ニコニコ生放送]鉢呂経産相の辞任会見冒頭から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv63357589?po=news&ref=news#01:51
鉢呂経産相は、会見冒頭で、
「本日、野田総理大臣にお会いをし、経産大臣を辞任したいという申し出をし、受理をしていただいた」
と述べ、その上で、
「私の発言で国民の皆さん、とりわけ福島県民の皆さまに多大な不信の念を抱かせてしまい、大変申し訳ございませんでした」
と謝罪した。
辞任のきっかけとなった発言については、鉢呂経産相が、
「昨日の記者会見におきまして、(福島県について)『死の街』という表現をしたこと。非公式の記者との懇談の場で、不信の念を抱かせるような発言があったこと」
と説明。一部報道では親しい記者らに向けて「放射性物質がうつった」といった趣旨の発言をしたとされるが、被災地の「大変厳しい状態を共有して欲しいという思いを込めた」ものであると言うにとどめ、具体的な内容については明言しなかった。このような曖昧な回答に対して記者から、「(不信の念を抱かせた発言をきちんと)説明しろって言ってんだよ!」との怒号が飛び、別の記者から「記者なら敬意をもって質問して下さい!どこの社だ!」と遮られる場面も見られた。
また、自由報道協会の田中龍作記者が「『死の街』という表現がむしろ福島県民の思いに合う。それほど悲惨な状況である」とし、今回の辞任が「記者による言葉狩り」に端を発することで、一部のインターネットユーザーからは「辞める必要は無い」という声が上がっていることについて問いかけると、鉢呂経産相は、
「やはりあの言葉(=『死の街』)は言うべきではなかった。(『死の街』という)そういう表現しか見つからなかった。あなた(記者)の言葉は大変温かいですが、(辞任の)決断をした。ご理解をいただきたい」
と答えた。
なお、この会見の模様は、ニコニコ生放送で中継された。視聴者に向けての「辞任すべきかどうか」というアンケートでは、「辞任すべき」41.1%、「辞任すべきでない」44.0%、「わからない」14.9%という結果になっていた。
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(丹羽一臣)
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