ロシア軍爆撃機が日本周辺を飛行 藤村官房長官「外交ルートを通じて懸念を表明」

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藤村修官房長官

 藤村修官房長官は2011年9月9日午前の記者会見で、8日にロシア軍の爆撃機2機が日本周辺を一周する形で領空近くを飛行した件について、「自衛隊が戦闘機を緊急発進し、対応した」と明らかにした。さらに藤村官房長官は、ロシアに対して「外交ルートを通じて懸念を表明し、今後もロシア側の対応を踏まえ適切に対応していきたい」と述べた。

 会見で、藤村官房長官は「(8日に)ロシア軍の爆撃機2機が日本周辺を一周するという形で、領空近くを飛行したことを承知している」とした上で、

「これに対して自衛隊が戦闘機を緊急発進し、対応した」

と明らかにした。また藤村官房長官は「ロシア軍の爆撃機が日本周辺を一周したことは前例がある」とした上で、防衛省が今回のロシア軍機の飛行を「特異な事象」として公表した理由について、

「ロシア軍爆撃機が千島北東沖の沿岸から千島海峡を通過後に沖縄本島の西側まで進出し、太平洋上を東に飛行して、北方領土上を通過し、再び日本海上を飛行する長距離飛行を行ったこと」

「北方領土上空を通過後、ロシア側が設定した一時危険空域において、ロシア軍機およびロシア軍空中給油機が合流し給油を行ったこと」

「ロシア軍空中給油機は初めて目視した機体であること」

を挙げた。さらに藤村官房長官は

「ロシア側に対しては、外交ルートを通じて懸念を表明し、今後もロシア側の対応を踏まえ適切に対応していきたい」

と述べた。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] ロシア軍爆撃機に関する藤村修官房長官の発言から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv63190437?po=news&ref=news#17:45

(山下真史)

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