ネバダで世界一の奇祭『Burning Man(バーニングマン)』が開催!!
8月28日から9月5日までネバダ州で行われているイベント、それが『Burning Man(バーニングマン)』だ。このイベントはとても魅力的で、時間の感覚を失うゆったりとした優しい空気と、日本人の想像を軽く凌駕するパワフルさを併せ持っており、行く・行かないに関わらず是非は知っておいても損はないイベントだ。とにかく想像以上なイベント『バーニングマン』だが、その概要からしてぶっ飛んでいる。今回はその会場である『ブラック・ロック・シティ』から概要を含めレポートする。
まず街を作ります
この約1週間だけ、ネバダ州に第三位の人口を誇る街が誕生する。 それがここ『ブラック・ロック・シティ』だ。その参加人数は5万人超、……この数字は他の大規模イベントと比べると少なく感じるかもしれないが間違えないで欲しい。この5万人は”住民”なのだ。 つまり世界中からここを訪れ(日数はバラバラだが)、”生活”をしていくのだ。そう考えれば、このイベントの凄さが分かるだろう。
そのため、元々はカルフォルニアの海岸で行われていたらしい本イベントは、規模が大きくなるにつれ場所選びが大変困難となっていった。現在はネバダ州にある干上がった湖『ブラック・ロック・レイク』が会場となっている。元々は湖だった場所で(もちろん本イベント期間外は何もない荒れ地のこの場所に)この期間だけ『ブラック・ロック・シティ』が誕生し、イベント終了と同時にまた元の何もない状態に戻る。最近はWi-Fiも通るようになったが回線は繋がらないことも多く、基本的に外界との連絡手段は何もないと考えておいた方がいい。またトイレ、郵便局なども存在するが、これらもボランティアの手によって運営されている。
お金が使えませんが、Barで酒は飲めます
ここ『ブラック・ロック・シティ』では基本的にお金が使えない。 そのため水や食料は自分達で持ち込まなければならない。そして共存する我々同士が持っている食材を振る舞ったりして生活を行っていくのだ。更に(当たり前だが)電気もガスも用意されているわけもなく、使いたいのであれば持ち込むしかない。こうなると不自由極まりないと感じるかもしれないが、訪れた『ブラック・ロック・シティ』の住民達は思い思いにイベントブースを作る。と言っても前述した通り、お金は使えない。 つまり無料でBarを設営し無償で酒や食べ物を提供しているのだ。このイベントの為に、住民は自腹で食材を購入し、訪れた他の住民へふるまって会話を交わす。まるで隣近所の家へ遊びに行く感覚は、なんとも言えない瞬間である。
何をするの? 好きなことをしろ!
バーニングマンのメインイベントは2つある、1つは土曜日に行われ、このイベントの名前にもなっている『マン』を燃やすことだ。更にその翌日に行われるのが『テンプル(寺院)』と呼ばれる建物も燃やされる。この2つがイベントとしては存在するが、参加者により多種多様なイベントが至るところで開催されている。記者が見た中では高さ5メートル以上のシーソーやバンドやDJなどの音楽イベント、更にはサーカスなどもあった。そういったイベントに参加をするも良し、ただただ自由に練り歩くだけでも色々な見所がある。
『バーニングマン』の魅力とは?
前述した通り、このイベントは何をするのも自由だ。 好きな時間に起き、好きなようにイベントに参加し、楽しい時間を過ごせば良い。最低限のルールは設けられているが、それらを全て集約して言えば、唯一守るべきは”モラル”だけだ。この会場を来年も使い続けられるよう、1つのゴミも残さず、環境を汚さずに過ごす、他の住民と共存し堪能する。たったそれだけのことを守るだけで、このイベントは継続されていく。
『バーニングマン』は非常に興味深いイベントだ。 今後も出来る限り『バーニングマン』の魅力をお伝えしていきたい。
しかし回線の問題もあり、現在撮影中の大量の画像や動画は帰国してからのことになるかと思う。 期待して待っていて欲しい。
インターネットの賑わっているところに大概参加をしながら約20年。 ここ最近はニコニコなどの動画サイトを根城にしつつ、何だかよく分からない生活を送る。 生放送においては過去に、日本全国を生放送をしつつ巡ったり、ヨハネスブルグ、ジンバブエ、カザフスタンなど「そもそも回線は大丈夫なの?」といった場所から生放送を行ったことも。 しかし、一番好きな場所は『自分の部屋』とのたまう、自称「世界で一番忙しいニート」・「世界で一番仕事をしない自宅警備員」。
ウェブサイト: http://com.nicovideo.jp/community/co7201
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