『ディアブロ』で世界ナンバー3に入った極悪プレイヤーインタビュー / 後編

DIABLO3

DIABLO3

1997年に発売されるやいなや、世界中で空前のオンラインゲームブームを巻き起こしたパソコン用アクションRPG『ディアブロ』。町以外の場所ならばプレイヤー同士が戦うことが可能で、極悪プレイヤーが弱いプレイヤーを殺戮しまくるという行為が横行したゲームでもある。

今回は、そんな『ディアブロ』で世界極悪プレイヤー第3位に選ばれた日本人男性にインタビューをすることができた。その後編をお伝えするとしよう(前編はこちら)。

■弱者から高額アイテムをゲット
記者 前編でお話された殺戮方法以外にも、なにかしていましたか?
極悪 う~ん、いろいろと精神的苦痛を与えることはしてましたよ。
記者 たとえば?
極悪 プレイヤーを殺すと、殺されたプレイヤーがお金やアイテムを落とすんです。
記者 でも弱者を殺しても所持品なんてたかが知れてるのでは……。
極悪 そうですけど、彼らにとっては経験地もお金もないから宝物ですよね。
記者 なるほど。
極悪 たまに親切な強い人からもらった高額アイテムを持っていることもあります。
記者 まさか、それも奪うと?
極悪 奪わないでどうしますか(笑)。奪って高笑いですね。
記者 ひどい……。

■自分より強い相手も殺しました
極悪 あと、自分より強い人や、同等の人を殺すこともしてました。
記者 ツワモノ相手だと自分が負けてしまうのでは?
極悪 そうですね。でも、カンタンに殺せる方法があるんです。
記者 というと。
極悪 ディアブロ(ラストボス)のいる場所にワープゾーンを設置します。
記者 ふむふむ。
極悪 そして、ワープゾーンに入っておいでと呼ぶんです。
記者 ワープゾーンは町に出てるんですよね。
極悪 そう。町にいる人がワープゾーンに入ると、ボスの目の前に転送されます。
記者 ひどい……。
極悪 私もボスに殺されそうになりながら設置するので、危険ですけどね。
記者 ……。
極悪 だいたいのプレイヤーは殺されてアイテムを落とします。
記者 プレイヤーは逃げられないのですか?
極悪 当時は回線が遅いから、読み込んでる途中でボスに殺されてるんですよ。
記者 つまり、転送されて気がついたら死体に?
極悪 そういうことです。戦わずして殺されている。アハハ……フハハハハ。

■アイテムを騙し取りました
記者 ほかにも何かしていましたか?
極悪 町でもけっこういろいろやってましたね。
記者 町では戦えないのに?
極悪 戦わなくても、精神的苦痛は与えられますよ。
記者 どのようにでしょうか?
極悪 アイテムを見せて欲しいと言うんです。
記者 ふむふむ。
極悪 善良な、紳士的なプレイヤーのフリをして会話をして信頼を得ます。
記者 そしてアイテムを見せて欲しいと。
極悪 そうです。すると、だいたい貸してくれますね。
記者 そのまま持ち逃げ?
極悪 そうですね。そのまま歩いて逃げます。すると怒って追いかけてくる(笑)。
記者 ひどすぎる……。
極悪 でも、それができるということは、メーカーがそのやり口を許しているともいえます。
記者 うむむむ……。

■火の海で殺しました
極悪 悪いことではないのです。それも駆け引き。ゲームのひとつです。
記者 さすがに一緒にプレイしたくないですよ(笑)。
極悪 アハハハ。しつこく追いかけてくるプレイヤーは、ダンジョンに誘います。
記者 そして……。
極悪 火の魔法で床を燃やしておくんです。するとそこに飛び込んでくる。
記者 燃えて……。
極悪 死にますね。強いやつは僕のオノでとどめを刺しますが。
記者 今回はありがとうございました。
極悪 どういたしまして。

世界中にブームを巻き起こした『ディアブロ』。同時に、PK(プレイヤーキラー)という言葉も広めたゲームでもある。2008年現在、PK行為ができるゲームはとても少ない。あなたは、PKをどうお思いだろうか?

■関連リンク
『ディアブロ3』オフィシャルサイト(ブリザード社)
©2008 Blizzard Entertainment. All rights reserved

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