食材の色を意識するだけで、健康的な食生活になる?
栄養に偏りがないバランスの良い食事を心がけたいと思いつつも、常に食材の栄養素を思い浮かべながら食べることは難しいもの。そんなときには、食材の”色”に注目してみてはいかがでしょうか。
管理栄養士である杉本恵子さんが提唱するのは「5色健康法」。食事を摂る際、食材が持つ黒、緑、黄、赤、白という5つの色を意識するだけで、面倒なカロリー計算や栄養学の知識を必要とすることなく、簡単に健康的な食生活を送ることができるのだといいます。
5色の食材とその役割、早速それぞれの色ごとに見てみましょう。
まずは黒。黒の食材としては、ワカメ、昆布、ヒジキなどの海藻類、シメジやシイタケなどのキノコ類、黒ゴマ、黒豆などが挙げられます。これら黒の食材は、腸の働きや腸内環境を良くしてくれるそう。腸内環境が整うと免疫力も高まり健康な身体に。
続いて緑。緑の食材は、ホウレン草、ブロッコリー、レタス、キウイ、枝豆など。ストレスや喫煙などによって活性酸素が増えすぎると、体内が酸化、各器官は錆びついてしまい、老化を早めることに。緑の食材は抗酸化作用が強いため、この活性酸素が増えすぎることを防いでくれます。
黄色の食材は、納豆、ゆばなどの大豆製品、カボチャ、サツマイモ、トウモロコシ、柑橘類など。大豆製品をはじめとする黄色の食材は良質なタンパク質が豊富。体内から余分な脂質を排出する働きや、血中の悪玉コレステロールを低下させる働きもあるそうです。
そして赤。赤の食材としては、肉類、ハム、赤身の魚、トマトやニンジンなどの赤い野菜が挙げられます。赤の食材である肉や魚は、身体を動かすエネルギーとなる動物性タンパク質や脂質を摂るために欠かせません。またニンジンや赤パプリカなどは、強力な抗酸化作用を持つβカロテンが豊富なため、皮膚や粘膜の働きを保ったり、目の疲れをやわらげ、免疫機能を高めてくれるといいます。
最後に白の食材。白の食材には、ご飯、麺類、パン、牛乳、豆腐などがあります。しかし日本人は白米のご飯を日常的に食べるため、白は意識しなくても摂取できており、むしろ摂りすぎてしまうことも。そのため、白の食材を食べるときには、他の色の食材を一緒に食べるようにすることが大切。ヨーグルトを食べるときには、緑のキウイフルーツを刻んで一緒に食べたり、パンを食べる際にはきな粉や黒ゴマペーストを塗るなどの工夫をしてみましょう。
5色を意識するだけで簡単にできる、食と健康のマネジメント。今日の食事には、黒、緑、黄、赤、白の5色、きちんと入っているでしょうか。
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