「ナルト」が1位、「ワンピース」は11位 北米マンガ市場の2011年上半期

ICv2の公式サイトに掲載されたリポート

 北米における2011年上半期(1~6月)の「マンガ売上ベスト25」が8月18日に発表され、「NARUTO‐ナルト‐」が首位を獲得。2位に「BLEACH‐ブリーチ‐」、3位には「ヴァンパイア騎士」がランクインした。

 この調査は、北米のポップカルチャー業界に詳しい市場調査会社ICv2が、マンガ販売店、製造会社などのインタビューに基づいて行ったもの。上位10作品は以下の通り。

1位:NARUTO‐ナルト‐
2位:BLEACH‐ブリーチ‐
3位:ヴァンパイア騎士
4位:黒執事
5位:DEATH NOTE
6位:BLACK BIRD
7位:ロザリオとバンパイア
8位:鋼の錬金術師
9位:ドラゴンボールZ
10位:ソウルイーター

 1位にランクインした「NARUTO‐ナルト‐」は、主人公のうずまきナルトが里一番の忍者である火影を目指し、数々の試練を乗り越えながらも成長していく忍者マンガ。単行本の国内累計発行部数が1億冊を超えるなど国内でも高い人気を誇る。2009年には米ヤフーの検索ワードランキングで6位につけたこともあり、依然として米国での「ナルト」人気は健在のようだ。「ナルト」や2位の「BLEACH‐ブリーチ‐」は、忍者や刀など”日本的な要素”が多く登場する作品であり、それがランキング上位を獲得した要因の一つとして挙げられるだろう。

 さらに3位には「ヴァンパイア騎士」、6位には「BLACK BIRD」など、日本ではそれほど売上の上位に来ない少女マンガが多数ランクインしており、少女マンガが北米で高い人気を博していることがうかがえる。実際、北米では数年前まで少女マンガが出版されておらず、市場は男性向けに偏っていた。そこに日本の少女マンガが登場して、女性向けの市場を開拓したため、北米における少女マンガの需要は高くなっている。

 なお日本では不動の1位を誇り、オリコンが発表した2011年の上半期(2010年11月22日~2011年5月22日)コミック売上部数ランキングでは、「ナルト」(3,035,593)と比べて、7倍以上を記録した「ONE PIECE(ワンピース)」(23,366,030)だが、北米ランキングでは10位以内には入っておらず、11位にランクインしている。

(中村真里江)

◇関連サイト
・北米マンガ売上ランキング ベスト25 – ICv2
http://www.icv2.com/articles/news/20859.html

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