松本龍氏の大臣辞任を振り返り「大変残念」 被災地の自民・小野寺氏
自民党の小野寺五典衆議院議員は2011年7月20日、自由報道協会主催による記者会見の中で、復興担当大臣を辞任した民主党の松本龍氏について「(大臣を)辞められたことに関しては大変残念だ」と述べた。
小野寺議員は、東日本大震災で津波による甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市出身である。また小野寺議員が選出された選挙区は、気仙沼市を含む宮城県第6区である。
2011年7月3日に行われた、当時復興担当大臣だった松本氏と宮城県の村井嘉浩知事との会談。その際、松本氏が村井知事に対して「お客さんが来る時は、自分が入ってから呼べ。しっかりやれよ」「長幼の序が分かっている自衛隊ならそんなことやるぞ」「県でコンセンサスを得ろよ。そうしないと、われわれは何もしないぞ」などと発言。この模様を東北放送がニュースで報じたことがきっかけとなって、松本氏の発言は物議を醸すことになった。松本氏は7月5日、復興担当大臣を辞任した。
小野寺議員は7月4日に
「松本大臣発言が話題ですね。ちょうど昨日宮城県庁にて、知事に会うまで控え室で松本大臣とずっと一緒でした。大臣の復興への意気込みが強くですぎ、ちょっと上から目線ととられかねないと心配してましたが…。私は大臣独特の親分肌キャラ発言と受け取ります」
とし、7月5日には
「松本大臣が辞任しました。被災地からこれだけ怒りをかってしまった以上、仕方ないですね。この混乱で、また被災地の復興が遅れることを何より懸念します。」
などと自身のTwitterで発言していた。
会見で小野寺議員は、当時の様子について
「松本大臣が宮城県庁に来たとき、私が出迎えた。ちょうど私が仙台の野球場に居たとき、村井知事からメールが来て、『大臣が急に来ることになったが、いま気仙沼にいる』と。その日は気仙沼でカツオの復興イベントをやっていた。気仙沼から仙台へは2時間半から3時間かかるので、大臣が到着するのに間に合わないかもしれない。そういう話を聞いて、失礼になるかもしれないので、私が県庁の玄関で出迎えた。ところが政府の方も1人か2人、例えば民主党議員は誰も居ない。私が迎えて県庁の中を案内して、控え室で(松本大臣が)知事と会談するまで2人でずっと話をしていた」
と経緯から説明。そして
「あの時の(知事を叱責する)発言は、(テレビカメラで)切り取られた状況だったが、少なくとも控え室で松本大臣は『俺が全部頑張るんだ。俺がやるんだ』と一生懸命意気込みを話されていた」
と回想した。その上で小野寺議員は
「(松本氏が)辞められたことに関しては大変残念だ」
と述べ、「直前まで一緒にいた人間の証言として」と当時を振り返った。
(三好尚紀、山下真史)
◇関連サイト
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http://live.nicovideo.jp/watch/lv56633107?po=news&ref=news#16:08
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