「電力消費量を10%削減し、10年以内に脱原発を」 共産・志位委員長が外国特派員にアピール

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日本共産党の志位和夫委員長

 日本共産党の志位和夫委員長は2011年7月20日、日本外国特派員協会主催の記者会見で、原子力発電「ゼロ」を目指すとともに自然エネルギーの導入を促進すべきと主張。脱却までの期間について「(共産党は)5年から10年以内に原発ゼロを目指すというスケジュールを考えている」と述べた。

 一週間前の7月13日、菅直人首相は記者会見を開き、「原発に依存しない社会目指す」と脱・原発依存を表明した。しかし15日の国会ではこの発言について「個人的な見解」と説明している。志位氏は菅首相のこうした対応に「無責任な発言」「まともに相手はできない」と話す。志位氏が委員長を務める日本共産党は、一貫して原子力発電について反対してきた政党だという。

 会見でドイツ人特派員から「原発脱却までの期間」に関する質問がなされると、志位氏は

「(共産党は)だいたい5年から10年以内に原発ゼロを目指すというスケジュールを考えている。原発からの撤退は早ければ早いほどいい」

と返答。さらに、「もちろんエネルギーの需給のことは考えなければならない」とし、「むやみに火力(発電)に置き換えるということも、抑制しなければならない」と語った。

 また志位氏は、脱・原発による発電量減少をカバーするために「5年から10年の間に電力消費量を全体として10%削減する」「現在の総発電量の9%程度が自然エネルギーだが、2.5倍にする」と数字を掲げ、自然エネルギーの導入に正面から挑む共産党の姿勢を強調していた。

 なお、この外国特派員協会主催の記者会見は、ニコニコ生放送で中継された。今後も注目すべき会見があれば、生中継が行われる予定。

(山下真史)

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] ドイツ人特派員の質問部分から視聴-会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv57098632?po=news&ref=news#48:24

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