毎日の味噌汁で塩分過多はウソ!? カラダに優しい、その理由とは
みなさんは普段、”味噌汁”を飲んでいるでしょうか。飲みたい気持ちはありながらも、塩分過多になるのではないかと危惧し、控えている方もいらっしゃるかもしれません。
一般的に味噌は、大豆293g、米麹(または麦、または豆麹)144gに塩130gを混ぜ、3〜6ヶ月間発酵させると出来るもの。その材料からも明らかなように、味噌のなかには食塩が15%ほど含まれていることから、塩分過多になるのではないかとの認識は、わりと広がっています。
しかし味噌汁を飲んでいると、腎臓の尿細管での食塩再吸収が抑制され、つまり食塩を摂っても腎臓から出ていきやすくなるため、塩分過多にはならないばかりか、血圧を下げる効果、ガンと動脈硬化の予防、肥満や血糖値の改善、美肌効果など、さまざまなメリットがあるのだといいます。
共立女子大学教授の上原誉志夫さんによる『高血圧ならみそ汁を飲みなさい!』によると、二日酔いにも味噌汁は効果があるそう。
二日酔いは、吐いたり下痢をしたりと、からだの中の電解質が崩れている状態。味噌には電解質が入っているため、からだの調整に役立ち、水分補給にも効果的。アルコールをたくさん飲んだことによって起こる代謝の調整に役立つのだといいます。
そして味噌汁には、野菜はもちろん、肉類や魚類などの具材を入れることで、さまざまな栄養素を摂取することもできるといいます。たとえば高齢者のなかには、亜鉛不足から味覚が衰えている方も多いとのこと。そうした方に最適な具材は、アサリなどの貝類。微量元素の亜鉛が豊富に含まれているためオススメなのだと上原さんは指摘します。
あるいは、高齢者の方にはキノコ類もオススメ。キノコ類にはビタミンDがあり、味噌のイソフラボンと一緒に骨粗しょう症を抑える作用もあるそうです。
また、血圧が気になる方のなかには、汁を飲まず、こうした具材だけ食べているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、これは間違い。たとえば、味噌汁の具材の主流である野菜は、煮詰めると機能性成分は煮汁に放出されるそう。つまり、味噌汁に具材を入れて煮詰めると、重要な成分が汁の部分に移るのだといいます。
多くのメリットがある味噌汁。重要なのは、少量でも継続して長く飲むことだといいます。1日3杯のペースで1ヶ月飲むよりも、1日1杯1年間続けることを目指しましょう。最近、味噌汁を飲んでいないという方、味噌汁の持つメリットについて改めて見直し、早速毎日の食事にとり入れてみてはいかがでしょうか。
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