良い本に巡り合うためのたった一つの方法
本を選ぶとき、どのような選び方をしているだろうか。装丁が気に入った、裏表紙の解説文を読んでおもしろそうだった、アマゾンのレビューが高い、ネットやテレビで評判の本だから、友人からの薦め…。それはさまざまだろうが、良い本に出会うには一体どうすればいいのだろうか。
『本を読む人だけが手にするもの』(藤原和博/著、日本実業出版社/刊)は、「人生における読書の効能」について、藤原和博氏がひも解いていく一冊だ。他にも、本嫌いの人でも読書習慣が身につく方法や藤原流・本の読み方と選び方などが紹介されている。
藤原氏は年間120冊から200冊の本を読んでいるという。33歳から本格的に読書を始めて、これまでの26年間にわたって読んだ冊数は3000冊以上。ただし、すべて隅から隅まで熟読したわけではなく、3割以上はちゃんと読むが、半分は目を通す程度。そして、50ページほど読んでみて、まったく面白さを感じることができずに、やめてしまうものも2割はあるそうだ。
当たり外れがあるのも読書の楽しさのひとつだが、できれば数多くの良い本に出会いたいもの。では、良い本に確実に出会う方法はあるのか。
3000冊以上読んできている藤原氏曰く、どのようなジャンルでもいいから、数あたることが大切なのだという。要は「数」が勝負ということだ。藤原氏の経験でいえば、多くの本を読んでも、自分の価値観の一部が書き換えられるような影響を受けた本はそれほど多くない。良い本に出会う確率は実は低い。だからこそ、本を読みまくる。それが良書との巡り合いを演出する。
書店に行けば、当たり前だが数え切れない数の本が並んでいる。その中から「これだ!」と思う本を見つけるのは難しい。どの本にするか眺めながら書店内を歩き回るのも、本好きにとっては楽しみのひとつだが、どれを選んだらいいのかわからないという人に、本書は本選びの役に立つはずだ。
本書の巻末では、藤原氏が3000冊以上読んだ中で「これだけは読んでほしい」と思う50冊を紹介している。何から読んでいいかわからないという人も参考になるだろう。
(新刊JP編集部)
●(新刊JP)記事関連リンク
・大学時代に“1万冊の本”を読んだビジネスパーソンの正体
・結局、「仕事ができる人」は何が違うのか?
・能動的に仕事ができるようになるメモのとり方
ウェブサイト: http://www.sinkan.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。