食べると”風邪予防”になる野菜とは?

食べると”風邪予防”になる野菜とは?

 ビタミンやミネラル、食物繊維などを豊富に含む”野菜”。厚生労働省の呼びかけによると、1日に摂るべきその量は350g以上といわれています。

 しかし、それだけの量の野菜を毎日食べ続けるのは、なかなか難しいもの。加熱した方が良いのか、生で食べる方が良いのか、どのような野菜を食べた方が良いのか、さまざまな疑問も出てきます。

 栄養学博士の白鳥早奈英さんによる書籍『カラダによく効く野菜の食べ方』では、それぞれの野菜の栄養素と効能、オススメの食べ方や、効率的に有効成分を摂取するための食べ合わせなどが紹介されていきます。

 では実際に体の不調を感じたとき、症状別にどのような野菜を食べるといいのでしょうか。また、どのような食べ合わせをすれば相乗効果が生じ、野菜に含まれる有効成分をより効率的に摂取することができるのでしょうか。

 たとえば、”緊張を和らげたい”とき、白鳥さんオススメの食べ合わせは、じゃがいもとバジル。

 脳や脊髄などの中枢神経に特に多く存在、抑制性の神経伝達物質として働き、精神を安定させてリラックス状態へと導いてくれる成分のGABA(ギャバ)は、トマトや温州みかん、ぶどう、発芽玄米、なす、カボチャやキャベツ、そしてじゃがいもに多く含まれているそう。またバジルの香り成分にも鎮静作用があるため、上記の野菜と同時に摂取するとリラックス効果大。そのため、ポテトサラダとバジル入りスパゲッティのような組み合わせはオススメなのだといいます。

 あるいは、骨を丈夫にしたい、”骨密度を高めたい”ときにオススメなのは、まぐろとしゅんぎくの食べ合わせ。

 骨を丈夫にするには、原料となるカルシウムを毎日摂取することが重要ですが、カルシウムはビタミンDやビタミンKを含む食品と一緒に摂ると吸収率が増すそうです。
そこで、牛乳にも負けないカルシウムが含まれているというしゅんぎくと一緒に、ビタミンDが含まれるまぐろを食べれば、マグロのビタミンDがしゅんぎくのカルシウムの吸収を高め、骨を強くする効果が期待できるとのこと。

 さらに、これからの季節気をつけたいのは”風邪”。寒さの刺激で鼻や喉などの粘膜が炎症してしまうと、病原体が取りつきやすくなり風邪をひくきっかけに。そのため風邪を予防したいのならば、粘膜を守る働きのあるβ−カロテンが多い緑黄色野菜がオススメ。しそ、にんじん、パセリ、ほうれんそう、カボチャなどを食べると、風邪の予防になるのだそうです。

 体によいからといって、やみくもに食べているようでは、野菜が持つ本来の効能を発揮できません。体の不調、その症状を改善するのに適したものを、食べ合わせなどにも工夫を凝らしながら効率良く摂取してみてはいかがでしょうか。

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