誰もが絶対に喜ぶ!? 「鉄板」の東京の手土産とは
手土産に、一家の団欒に、あるいは自分へのご褒美に買い求める、お気に入りのお菓子や食べもの。長年に渡って愛し続けているそうした品々には、それぞれ思い出深いエピソードが刻まれているという方も多いかもしれません。
雑誌『暮しの手帖』元編集長の松浦弥太郎さんによる『くいしんぼう』は、東京の随所にある松浦さん行きつけのお店、その一品が心温まるエピソードと共に紹介されていきます。
大切な人への手土産には、銀座にある『たちばな』の”さえだかりんとう”。好きな人ができると必ず連れていく店だという神保町『竹むら』の”揚げまんじゅう”。自分へのご褒美として、どれだけ買ったかわからないという尾山台にある『オーボンヴュータン』のウィークエンド。
本書では51軒に渡る名店の品々が紹介されていきます。
「お礼やお詫び、そういった挨拶時に、お菓子を持参する。挨拶だけでは気持ちが済まなくて、その時々の自分の気持ちをもっと伝えたくてのことだ。そんな時のお菓子は、何がよいかと悩むけれども、高級なものでは仰々しいし、だからといって何でもよいわけではなく、それなりに品があり、とびきりおいしくて、もらった人の負担がないようなお菓子を選びたい」(本書より)
そうした時、松浦さんが選ぶ一品は、『黒松本舗 草月』の”黒松”という名のどら焼き。東十条駅近くにあるお店は、朝早くから行列ができるほど、お遣い物として人びとから愛されているのだといいます。
あるいは、法事や催しなど人が集まる際に用意されることが多かったため、子どもの頃から馴染みの味だというのは『日本橋弁松総本店』の折り詰め弁当”本七丸”。あまからい濃いめの味つけは、江戸時代から魚河岸で働く軽子(荷物運び人)たちに喜ばれてきたのだといいます。
「折り詰めにはいくつもの種類がある。中でも『本七丸』は贅沢な弁当だ。人への差し入れや、頑張った自分へのご褒美に食べる。卵焼き、かまぼこ、野菜の甘煮、魚の照り焼き、タコの桜煮といったおかずは昔から定番だ。
遊び心を忘れずに、食べておいしく、見た目も聞こえもよく。人を喜ばせるのが大好きな江戸っ子が生んだ『日本橋弁松総本店』の折り詰め弁当。ふたを開けたときに「わあ」と声が出る。これが江戸っ子の仕業である」(本書より)
本書で紹介される松浦さんお気に入りの食べものは、その美味しさに思わず頬が緩むような、何度でも買い求めに行きたくなる品々ばかり。家族や友人はもちろん、折々の手土産にも喜ばれること請け合いです。
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