ノーベル賞受賞の梶田隆章さんに「研究以外にも何かご趣味を」 報知新聞記者の取材後記が話題に
10月上旬、ノーベル賞の医学生理学賞を大村智さん、物理学賞を梶田隆章さんが受賞し大きな話題となった。その数日後に『みんなのミシマガジン』に掲載された、報知新聞記者の北野新太さんの投稿が話題となっている。
「いささか私的すぎる取材後記」の第44回 あのー、ご趣味は
http://www.mishimaga.com/isasaka-kouki/044.html[リンク]
にて、ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さんに記者会見で「研究を離れた時の先生の横顔について伺えたらと思います。たとえば御趣味は何なのでしょうか、休日にはどんなことをされてお過ごしになられているのでしょうか」と尋ねたことを明かした北野記者。多くの科学記者が「ニュートリノに質量があることを証明したことの最大の意義」「アインシュタインの重力波の直接観測に挑むにあたっての決意」といった質問を投げかけ続ける中で、お茶の間の共感を得るような質問をしたかったという。
「趣味はない」という回答を得て、翌日は両親や妹さんにもインタビューを行ったとのこと。最後に
梶田先生、ノーベル賞受賞おめでとうございます。でも「趣味はありません」だなんて、縁談なら破談かと思われます。いつかまた同じことを伺いますので、研究以外にも何かご趣味を。
と結んでいた。
これに対し、『Twitter』では
「余計なお世話感がすごい。」
「世界屈指の頭脳に相手にして貰おうという気概が一切感じられないと言う点で凄い」
「これはひどい。「趣味」をなんだと思っているんだ。この記者は研究も趣味も一緒に軽くみている」
といった意見が寄せられ、10月24日の段階で4500件以上のツイートを集めていた。
『はてなブックマーク』では、
「ヴァカか、お前に気に入られるために梶田先生が存在しているわけではない。」
「とても嫌らしい記事に思えるんだけど何でだろう。自分の価値観で判断するだけで、自分の観念に適合しない相手の世界に飛び込んでゆこうという感じがしないからかな。」
「ああいう意味不明な質問って本気でよかれと思ってやってるんだね。びっくりした。」
「科学に興味も関心もない人を会見に遣わすなよ、報知新聞。」
といったコメントが人気を集めていたようだ。
※画像は『みんなのミシマガジン』より引用
元インターネット雑誌編集者。 2013年5月よりガジェット通信にて記事を書いております、よろしくです。
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