ロシアに破格な楽曲配信サービス存在! ビートルズのアルバムが約300円!?

エンヤも約5ドルで購入可能

『iTunes』『Napster』『Amazon』と音楽配信サービスが行われており、現在CDは店頭で買うよりもダウンロードするもの、というイメージが強くなってきている。しかし1曲3ドル、安い物でも1ドルするのが現状だ。データになった現在も楽曲の値段は大幅に下がったわけではなく、CDを購入した際とそんなに差がないのが現状だ。

しかし、そんな常識を覆(くつがえ)す楽曲配信サービスが存在するというのだ。それはロシアにて運営されている『mp3fiesta.com』だ。ここはクレジット決済で実際に購入しダウンロードできる。音質が悪いかと思いきや320kbpsと音質も申し分ないようだ。

さて先ほど「常識を覆す」と書いたが、問題はここからだ。このサイトは曲単価が以上に安いのだ。登録されているアーティストはインディーズというわけでなく、有名なアーティストばかり。Avril LavigneやThe Beatles、Justin Bieberまでも登録されておりそれらが破格で手に入る。

ではその値段を見てみよう。Avril Lavigneのアルバム『Goodbye Lullaby』を一括でダウンロードした場合は5.32ドルとなる。ちなみに1曲のみのダウンロードだと0.4ドルだ。Justin Bieberの『My World 2.0』のような酷いアルバムでも3.6ドルと破格で購入でき、損した気分にならない。

このサイトは購入金額のみ引き落とすされるのではなく、20ドル、50ドルとあらかじめデポジットした中から購入していく形式をとっている。ファイルのフォーマットも全てMP3となっており大抵のプレイヤーでは再生可能だろう。

さて、この『mp3fiesta.com』というサイト、なぜこんなに安いのだろうか。当初このサイトはアーティストへの還元を怠っており、イギリスの音楽著作権団体(JASRACのような団体)からから訴えられていた。もちろん現在は和解している。ロシア国内法ではOKだが国際法に照らし合わせるとクロに近いグレーということになる。

更には日本国内のアーティストまで扱っており、EXILEやB’zの楽曲まで購入できてしまう。もちろんこれはクロだろう。

ただこのサイトは圧力により潰される気配は今の所ない。今後このサイトがどのようになるのかは不明だ。正直ユーザーにとっては嬉しいサービスだが、アーティストや著作権団体、著作権者にとってはたまったものではないだろう。

こういったサービスができると、現状の楽曲の価格が高すぎると感じ、ほかのサービスも値下げで対抗するかもしれない。何よりもユーザーがどちらのサービスを選ぶかで決まるはずだ。『mp3fiesta.com』が存在するからといって『iTunes』ユーザーが激的に減るとは考えにくい。

『YouTube』もオープン時は違法動画が多く公開されており似たような風潮があったが、こういったクロかグレーかわからないサービスが敷居を下げる起爆剤なのかもしれない。それが良いことか悪いことかは別として……。

※今回の記事はカルロス矢吹氏よるタレコミによるものです。また、今回の記事は『mp3fiesta.com』利用を推奨するものではなく、サイトの利用は自己責任でお願いします。

カルロス矢吹(http://twitter.com/yabukih)
日本唯一の、海外の音楽フェスティバル専門家を自称。「海外の音楽産業システムを日本に輸出する」を目標に、イギリスを含む欧州、アメリカ、日本、世界中の音楽フェスティバルに参加してはレポートを続けている。

mp3fiesta.com

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ソル

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