MY FAVORITE 5 SONGS Kip Berman(THE PAINS OF BEING PURE AT HEART)

THE PAINS OF BEING PURE AT HEART

 

ミュージシャンがお気に入りの5曲をセレクトする大好評企画第5弾。

2009年にファースト・アルバム『ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート』でデビューし、ビルボードの注目新人チャートで9位を記録。プロデュースはフラッド、ミックスはアラン・モウルダーという布陣で制作されたセカンド・アルバム『ビロング』は各国でヒットを記録。昨年マイブラディ・ヴァレンタインを手がけたアンドリュー・サヴールをプロデューサーに迎えたサード・アルバム『デイズ・オブ・アバンダン』をリリースし、THE PAINS OF BEING PURE AT HEARTによるセレクトを紹介。

 

Margo Guryan /Take a Picture

Margo Guryan /Take a Picture

多くの60年代のポップスは僕にとっては不快な楽観主義のように思えてならない。The Beach BoysからThe Free Designまで、豪華なオーケストラのアレンジは愛や未来の立体図と結びついている。しかし、ガーヤンのアルバムは違う。アルバムのタイトル・トラックは、喜びの瞬間に撮った写真は永遠には続かない美しさのようなものをとらえる、ということを僕らに思い出させてくれる。ガーヤンはこのアルバム1枚しか作品を作らなかった。しかしこの『テイク・ア・ピクチャー』というスナップショットで、彼女はほろ苦い理想のようなものを残したように思う。

 

The House of Love

The House of Love/ The House of Love 1986-88: The Creation Recordings

ハウス・オブ・ラヴは偉大なアルバムを作らなかった偉大なバンドだ。けど幸運なことに、「Christine」「Destroy The Heart」「Love in A Car」「Hope」といった彼等のベストな曲が、ほとんど実現されたバンドの巨大な野心を伝えるこのコンピレーション・アルバムにコンパイルされている。ガイ・チャドウィックの声は、確かにスタジアムでも通用するんだけど、曲げられて、かすれて、疲れた優しさを醸し出した時に最もパワフルになる。ハウス・オブ・ラヴは決して負け犬ではない。けど、彼等のサウンドと同じくらいに大きかったオーディエンスに継続的にリーチすることが出来なかったのは悲劇だな。スウェードや初期のレディオへッドに大きな影響を与えた彼等のドラマティックで繊細なロックは、グランジによって追いやられ、ブリットポップによってとどめを刺されてしまったんだ。

 

Makthaverskan(Makthaverskan)/II

Makthaverskan(Makthaverskan)/II

僕らが2009年に最初のアルバムをリリースしてから、トラディショナルなインディポップにノイズのアプロ―チを取り入れるバンドが沢山でてきた。Joanna Gruesome、Evans the Death、Literature、Gold Bearsとかね。こうしたバンドは僕も尊敬する素晴らしいバンドだけど、Makthaverskanはちょっと違うような感じがするんだ。歌詞はダイレクトで飾り気がないけど、Maja Milnerのヴォーカルは信念があって本当に素晴らしい。きっちり形作られシリアスに演奏されたアルバムはまるでクラシックのようだ。

 

Belle and Sebastian/The Boy With the Arab Strap

Belle and Sebastian/The Boy With the Arab Strap

『天使のため息』こそがベル&セバスチャンのクラシックな作品だ、と多くの人は信じているけど、僕にとっては奇妙に思える。『ザ・ボーイ・ウィズ・ザ・アラブ・ストラップ』こそ、1998年に僕が初めて聴いた彼等のアルバムなんだ。本当に僕の音楽的な興味を刺激したよ。このアルバムに影響を与えたバンドを探していく中で、僕はThe Left BankeやLove、そしてOrange Juice、The Pastels、Arab Strapといった沢山のグラスゴーのバンドを知ることが出来たんだ。

 

Destroyer

Destroyer/Streethawk: A Seduction(Streethawk: A Seduction)

レコード屋でデストロイヤーというバンドのアルバムを見つけた時、僕はガレージやロックンロールに夢中になっていたんだ。で、僕はデストロイヤーのレコードを買ったよ。けど、聴いてみたら、ちょっと自分が思ってたのとは違ったんだよね。けど、こっちのほうが断然良かった。歌詞は素晴らしくてファニーだった。これはとてもレアなことなんだよね。多くのアーティストは「シリアスである」と考えてもらうために「シリアス」というブランドにこだわるからね。けどDaniel Bejarは違うんだ。彼は言葉の使い方によって親しみやすいけど印象的なアルバムを作ったんだ。音楽を作り始めてから20年たって、彼は大きな評価を獲得して、商業的にも成功したよね。彼のレアな才能に憧れるのは僕だけじゃないと思うよ。

 

THE PAINS OF BEING PURE AT HEART 

ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハートは、2009年にファースト・アルバム『ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート』でデビューした。同アルバムはビルボードの注目新人チャートで9位を記録し、PitcthforkやNMEなどで2009年のベスト・アルバムの一枚にも選ばれ、日本でも「CDショップ大賞」の洋楽部門でレディー・ガガに続く準大賞を獲得。まさに草の根的なかたちでヒットを記録した。2011年にはセカンド・アルバム『ビロング』をリリース。プロデュースはフラッド、ミックスはアラン・モウルダーという布陣で制作された同アルバムは、彼らの著しい成長ぶりを見せつけた名盤となり、各国でヒットを記録。アメリカ、日本ではチャート的にも大きな成果を記録した。また同年にはFUJI ROCK FESTIVAL出演の為に来日。その注目度からレッド・マーキーのフロアを満員のオーディエンスで埋め尽くし、ハイクリティなライブ・バンドであるということも証明した。また、2012年2月に行われた単独来日公演も、ソールド・アウトを記録した東京の渋谷クラブクアトロ公演をはじめ大成功をおさめた。2014年にはサード・アルバム『デイズ・オブ・アバンダン』をリリース。マイブラディ・ヴァレンタインを手がけたアンドリュー・サヴールをプロデューサーに迎えた当アルバムは、原点回帰のネオアコ / ギターポップ・アルバムとして高い評価を獲得。また同年のFUJI ROCK FESTIVALにも出演し好評を博した。

http://bignothing.net/painsofbeingpureatheart.html

 

 

USインディーロックバンド、ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート、3年ぶりの単独来日ツアーを実施。

東京 11/10 (Tue) Shibuya CLUB QUATTRO

大阪 11/11 (Wed) Umeda CLUB QUATTRO

Support Act:

東京公演:cattle/キャトル

大阪公演:Homecomings/ホームカミングス

 

お問合せ:03-3444-6751(SMASH) | http://smash-jpn.com | http://smash-mobile.com

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