必要な食材を必要な人へ!全国の生産者と需要者を直接つなぐ食のプラットフォームとは?
食のQ&Aアプリ「FoodQ」を運営するプラネット・テーブルから、興味深いサービスが登場した。
8月25日にリリースされた「SEND」は、生産者と需要者をダイレクトにつなぐ、食の流通・情報プラットフォーム。
既存の流通規格や量に縛られず、食材を必要な場所へ届ける、オンライン受発注システムである。
・発送の手間とコストが大幅にダウン
生産者側にとって、都市部の細かい需要を獲得することは容易ではない。
生産しながら都市部で営業するのは難しいうえ、ごく一部の近郊農家を除けば、「翌日届けて欲しい」といった、店舗側の急な需要に応えることもできない。
さらに、レストラン1店舗ずつの取引量は少なく、梱包の手間と送料ばかりが嵩み、結果的に取引が長続きしない、という問題を抱えていた。
こうした状況の中、生まれたのが「SEND」だ。その仕組みは、ごくシンプル。まず、農家や酪農家など、食材の生産者と、それを必要とするレストラン等の需要者が、それぞれデータ登録しておく。
そこから「SEND」が、使い手のオーダーを取りまとめ、週数回に分けて発注をかける。生産者は「SEND」から届く需要に応じて、食材をまとめて発送する。荷捌・配送はSENDが一手に引き受ける上、出荷量を買い取るので、決済も一元化される。
・規格外の食材廃棄解決策としても有効
生産者側は不揃いな形や規格外のサイズに、悩まされる必要もなくなる。
相手はそうしたことに縛られない、食材のプロたち。自身のニーズを満たす物であれば、何の問題もない。
別の味方をすれば、これは無用な食材廃棄の解決策ともなり得るのだ。
人と食べ物との密接な関係構築をめざす、同社ならではのサービス。食材流通の新時代を切り拓くか、今後の展開に期待したい。
ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。