【革命】背面にも画面があるスマホ『YotaPhone2』がスゲェエエエエエエ!
ロシアのYota Devicesの「YotaPhone2」は世界でも稀に見る両画面スマートフォンだ。しかも背面には省電力効果も高い電子ペーパー(E-Ink)ディスプレイを採用している。スマートフォンと電子書籍リーダー端末を1台に融合したような「YotaPhone2」とは、どのような製品なのだろうか。
・普通のスマホに見える「YotaPhone2」
「YotaPhone2」はCPUにSnapdragon 801 クアッドコア2.2GHzを採用するハイエンドスマートフォンだ。ディスプレイは5インチ1920×1080ピクセルで、本体サイズは144.9×69.4×8.95ミリ、重量は145グラムとなっている。正面から見ると「YotaPhone2」はどこにでもある一般的なスマートフォンと何ら変わらない製品のように見える。
・背面側にもディスプレイを搭載
だが「YotaPhone2」は背面にもモノクロディスプレイを搭載しているのが大きな特徴だ。上部には8メガピクセルカメラを備え、その下には4.7インチ960×540ピクセルのE-Inkディスプレイが配置されている。このE-Ink側も実はタッチパネルだ。但し通常は画面下部に鍵のマークが見えるようにロックがかかっており、表の画面を利用中に握った手のひらで背面側を誤操作してしまうことはない。ロックを外す場合は鍵アイコンを下から上にスワイプするだけだ。
・日本語対応、オリジナルアプリも搭載する
OSはAndroid 4.4.3で、5.0(Lolipop)へアップグレードされる予定だ。通信方式はFDD-LTEがBand3、7、20でヨーロッパやアジアをカバー、他にW-CDMAとGSMにも対応する。各国の言語に対応し日本語ロケールも標準搭載している。プリインストールアプリはAndorid標準のものに加え、「YotaPhone2」専用の独自アプリがいくつか入れられている。
・ボリュームキーも兼ねるナノSIMスロット
SIMカードサイズはナノSIMで最近の各メーカーのハイエンドモデルに合わせた格好になっている。なおSIMカードはトレイ式となっているが、ボリュームの上下キーも兼ねる特殊な構造だ。
・独自OSで動く背面側の「YotaPanel」
さて表のカラーディスプレイ側はAndroidスマートフォンとして特に目立った機能は無い。一方背面のE-Ink側は独自OSで動き様々な機能が備わっている。前掲した2枚目の写真は待ち受け画面や電話などのショートカットボタンを備える「YotaHub」と呼ばれる画面だ。これを「YotaPanel」に切り替えると、時計や天気、バッテリー状態、メールなどの着信、そして電子書籍リーダーなどを利用することができる。両者の切り替えはE-Ink画面下の菱形のアイコンを上下にスワイプするだけだ。
・スマートフォン側を使わずとも電話発信可能
電話やショートメッセージの送受信ならばスマートフォン側を使わずとも背面側だけで操作できる。急に電話をかけたくなっても、背面側だけで電話をかけられるわけだ。なお独自OS上ではAndroid側に日本語入力システムをインストールしても英語入力しか利用できない点はちょっと残念。ファームウェアのバージョンアップで背面側もマルチ言語入力に対応して欲しい。
・画面キャプチャも背面に表示できる
さて背面は「YotaHub」「YotaPanel」以外の機能も利用できる。「YotaPhone2」を使い慣れてくるとよく使うのがAndroid側の画面キャプチャを背面に表示する機能だ。表側のスマートフォンを利用中に、ホームボタンを長押しして現れる右上のアイコンに指先をスワイプさせると(左写真)、その画面がそのままキャプチャされ背面のE-Ink上に表示される(右写真)。E-linkは「YotaPhone2」がスリープ状態や電源OFFの状態でも画面表示が消えないので、入場券やEチケットのバーコードをイベントや搭乗前に背面側に表示しておく、といった使い方もできる。
・E-Ink上でAndoridの動作も可能
さらには表のAndoridスマートフォンをそのまま背面で動かすことも可能だ。ホームボタンを長押しして今度は左上のアイコンに指先をスワイプさせると(左写真)、E-Ink上にAndroid画面が表示される。
・Androidスマートフォンとして利用できる
若干残像が残ることもあるE-Ink独特の画面表示とはいえ、背面側をAndroidスマートフォンとして普通に使うことができる。カメラを起動して写真を撮ったり動画を閲覧することも可能だ。また標準の電子書籍アプリはやや使い勝手が悪いため、Andoid用のアプリを使って電子書籍を読むのもいいだろう。
・Andoridなら日本語入力も可能
Androidを動かせば背面側でも日本語入力は可能だ。E-Ink画面上をタッチしてフリック入力もスムースに行える。
・独自アプリはやや中途半端
「YotaPhone2」には背面側で遊べるゲームや端末のチュートリアルなど独自アプリが搭載されている。とはいえE-Inkの特性を生かしているとは言いきれず、電子書籍リーダー以外のアプリは中途半端な印象を受ける。E-Inkを活用できるサードパーティーアプリの登場に期待したい。
・カメラ起動中の楽しい画面
この他には、Android画面でカメラを起動すると背面側がカメラのような表示になるというちょっと気の利いた機能も内蔵されている。このようにアプリ利用中に背面のE-Inkを活用する機能は今後も増やしてもらいたいものだ。
・未来のスマートフォンを感じさせる製品
利用シーンに応じてカラーディスプレイとモノクロE-Inkを切り替え可能な「YotaPhone2」は、ウェアラブルデバイスとの連携やスマートホームのコントローラーなど利用シーンが広がるスマートフォンの新しい使い方に適した製品と言えるかもしれない。iPhone用のE-Ink搭載カバーが発売されるなど、スマートフォンの次のトレンドの一つは端末背面の活用なのかもしれない。
※技適マークの付いていない海外端末を使って国内で通信した場合、電波法に抵触する可能性があります。
https://youtu.be/_QJHnH8nS0U
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執筆: スマキチ
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