エアロセンスがソニーのレンズスタイルカメラ『QX30』搭載のドローン試作機とVTOL実験機をお披露目
ソニーモバイルは、ロボット開発ベンチャーのZMPとの合弁会社“エアロセンス”を8月3日に設立。8月24日に設立と事業開始に関する記者発表会を開催しました。ドローンを活用したソリューションを企業向けに提供する同社は、ソニーのレンズスタイルカメラ『QX30』を搭載したドローンの試作機を開発。会場でお披露目しました。
エアロセンスは、自律飛行するドローンが空から計測した空間センシングのデータを解析してクラウドで管理、解析データを活用可能にするソリューションを2016年前半から提供予定。空撮画像から3Dモデルや2D地図を生成することで、土木分野では土砂の量を算出したり、建設分野では現場の状況や資材の量を把握するなどの用途を検討しています。ZMPの自動運転やロボット技術を活用し、離陸から計測、着陸まで自動で行う自律飛行ができるのが特徴。
発表会では、試験運用しているクアッドコプター型のドローン『AS-MC01-P』をお披露目しました。GPSと慣性センサーによる自律飛行制御と経路に合わせた撮影の自動制御が可能なほか、前方と下方に取り付けられたサブカメラの映像をリアルタイムで処理して自分の位置の推定が可能。本体は約3kgで、約20分の飛行が可能となっています。
Quadcopter Flight by Aerosense Inc.(YouTube)
https://youtu.be/1zd5BybM9cs
本体中央には、レンズ本体で光学30倍のズーム撮影が可能なソニーのレンズスタイルカメラ『QX30』を搭載。上空から高画質の写真を撮影します。
飛行から戻ったドローンからカメラを回収し、近接無線伝送技術“Transferjet”で画像を転送する運用を想定。パソコン経由でクラウドにアップロードします。
企業向けソリューションを提供する同社ですが、ソニーモバイルらしい技術のチョイスが、ちょっと身近に感じられる『AS-MC01-P』でした。
発表会では、さらに長距離・長時間航行できるVTOL(垂直離着陸機)型のドローン実験機『AS-DT01-E』も発表されました。機首と両翼に備えた3台の姿勢制御ファンに加えて、角度が変わる二重反転プロペラのメインモーターにより、ホバリングや飛行機のような推進が可能。飛行速度は最高170km/時にもなるとのこと。こちらも一般の人が触れる機会はないと思いますが、実際に飛ぶ姿を一度見てみたいものですね。
VTOL Flight 20150715(YouTube)
https://youtu.be/btT3_SR7rE0
エアロセンス
http://www.aerosense.co.jp/
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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