『ミッション・インポッシブル』興収40億突破! “飛行機ぶら下がり”よりも苦労したシーンとは?

クリストファー・マッカリー

全世界で大ヒットし新記録を更新中の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』。公開24日間で興収40億円、動員300万人を突破と、勢いが止まりません!

本作の監督を務めたのは、クリストファー・マッカリー。同じくトム・クルーズ主演の『アウトロー』の監督の他、『ユージュアル・サスペクツ』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』等の脚本を務める、緻密なストーリーを紡ぐ名手。「ガジェット通信」ではインタビューを敢行。映画について、“飛行機ぶらさがりアクション”よりも時間をかけたシーンについてなど、色々とお話を伺ってきました。

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―今回インタビューを掲載させていただく「ガジェット通信」というサイトは、ナードというかギークというか、そういった読者が多くて、『ミッション・インポッシブル』で言うと「ベンジー」(サイモン・ペッグ)のキャラクターに近い感じなんです。

クリストファー・マッカリー:それは最高だね! 僕もベンジーが大好きで、僕もオタクだよ(笑)。今回はトム演じるイーサンとベンジーの友情が多く描かれている。ベンジーはギークだし、ちょっとお調子者の所もあるんだけど、一度信じた事、信じた仲間は絶対に裏切らない。ここに多くの人は感動するし、このキャラクターを大好きになるんじゃないかな。

―彼が操っていたガジェットの数々も、“夢のスパイ道具”という感じで、とてもワクワクしました。

クリストファー・マッカリー:これまでのイーサン・チームはインカムをつけてお互いに通信するけれど、今回は彼らの所属する「IMF」の活動が制限されているから、誰にも見つからない様にやらなくてはいけない。だからメガネ型の装置を作って、映像と音声をやりとり出来る様にしたんだ。ちなみにあのメガネのデザインはペッグが選んだんだよ。

―そして、何と言っても手に汗握るアクションの数々……。全て素晴らしかったのですが、個人的にはバイクのチェイスシーンが好きです。

クリストファー・マッカリー:あのシーンは、撮影していて本当にハラハラしたよ。なぜかというと、撮影現場には僕もいて、車で猛スピードでバイクを追いかけていたからだ(笑)。凄まじいスピードが出て、なおかつクレーンにぶら下げたカメラを支えられるほどの重厚感が無いといけない、そんな車を特別に作ったんだ。だからあんなに迫力のあるシーンが撮れた。この車はこれからの映画作りに役立つはずだよ。

―なるほど。監督自身にも命の危険が……(笑)。

クリストファー・マッカリー:あの場面の中で、イーサンがイルサ(レベッカ・ファーガソン)を猛スピードで追いかけるのだけど、いきなりイルサが道の真ん中に飛び出てきて、イーサンがそれをよけて転倒する、というシーンがある。あれは、狭い道だったし役者やスタッフがケガをしてしまっては困るから、何度も何度もテストをした。それで、僕がイルサ役の代わりとなって、カメラテストをした時に、バイクが僕の腕をかすったんだ。これはまずいと思って、レベッカの位置を数十cmずらしたよ。

―そういった背景を知って映画を観ると、さらにハラハラ出来そうですね。オペラの劇場でのアクションシーンは、クラシックな建物と観客達のシックなファッション、何よりイルサのドレスが素晴らしかったです。

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クリストファー・マッカリー:あのドレスに対する議論は、トムの飛行機ぶら下がりシーンよりもずっと長い時間をかけているんだよ。まず、長い銃を持つので立ち膝をつける形をしていなくてはいけない、アクションシーンがあるから動きやすくなくてはいけない、それでいてオペラの雰囲気に合う美しさでなければいけない。最終的にあのデザインになったのだけど、レベッカはとてもよく似合っているよね。だから、ドレスについて褒められると「よくそこを見てくれたね」と嬉しくなる。

―こうして監督にお会いして、監督がとてもオシャレなので、この作品もオシャレな仕上がりになっているんだなと思いました!

クリストファー・マッカリー:いやいや、僕はオシャレじゃないんだよ。妻に言われたまま着ているだけさ(笑)。でもそうやって、女性にも注目してもらって、例えば「ミッション・インポッシブルで初めてアクション映画を観て好きになりました!」なんて人が増えると、とても嬉しいね。女性の方がこの映画の様な、ミステリー深いストーリーは気に入るんじゃないかな。

―私も大好きな作品が増えました。今日はどうもありがとうございました!

クリストファー・マッカリー

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

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