シリア職人との共作も! 不思議系ブランド『pays des fees』新コレクションは“キメラ” [オタ女]

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東京・中野ブロードウェイのショップを拠点に、デザイナーりむさんの独特の感性でコンセプチャルなアイテムを提案している不思議系ブランド『pays des fees』(ペイデフェ)。その2015-2016コレクション“キメラ”が発表になりました。

ギリシャ神話などに現れる、山羊の胴体とライオンの頭、毒蛇の尻尾を持つ”キメラ”。りむさんによると、「もともとその存在には関心がありました」とのことですが、「一昨年にシリアの伝統刺繍を見る機会があって、そのティアマートの女神がかわいかったんです。また、同じ頃に見たラウル・セルヴェ(ベルギーのアニメーション作家)のハーピーが出てくる短編がちょっとグロテスクで、それも(インスピレーションの)一つになります」と話します。

メインビジュアルは、ジャガード織コートを着たモデルに剥製のマホメットが寄り添っていたり、シリア産の絨毯が敷かれていたり、モダンな中に異国情緒を散りばめたものに。ちなみに、コートはドット絵でキメラが総柄で描かれており、「丸襟なのでボタンを閉めてもガーリーに着れます」(りむさん)と存在感のある着こなしができそうです。 

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さまざまな”キメラ”が額縁におさまったグリーンのワンピース。よく見ると子どものキメラやマンドラゴラといった想像上の生き物たちに彩られています。プリーツスカートのシルエットで上品に着こなしてみたいところ。

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限定10着だというニットレースワンピース。胸元のオーガンジーが印象的ですが、シリアの刺繍職人と図案や生地、色合いを相談しながら作ったという特別な一着です。後ろが長めのラウンドシルエットで、ガーリーさを際立つのではないでしょうか。

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インパクト大なのが、半人半鳥のハーピーをモチーフにしたニットライダースジャケット。腕のニットが羽根をイメージしており、ボディに人間の心臓の柄で編んだニットというダークなかわいさがポイントです。筆者としては今回のコレクションの中でも『ペイデフェ』らしさは随一なのでは、と感じました。

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コートと同じジャガード織生地と牛革を使ったリボンバッグも。円形でショルダーとしてもハンドバッグとしても使うことができ、マチが12cmと何でも入る大きさになっています。

今回も随所にりむさんのこだわりを詰め込んだアイテムを投入している『ペイデフェ』。既にショップでの受注会は終了していますが、メールでの通販予約を受け付けているほか、各取り扱い店舗でカタログを用意しているとのこと。呪術っぽいモチーフをクリーピーに表現したアイテムが気になるという人は、まずブログをチェックしてみてはいかがでしょうか。

pays des fees official (ブログ)
http://ameblo.jp/pays-des-fees/ [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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