スマホが本格的な顕微鏡に!? 蔦屋書店オリジナル万華顕微鏡を使って夢中で自由研究してみた!
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和製顕微鏡の誕生100周年を記念し、2015年7月から蔦屋書店よりオリジナル万華顕微鏡が発売されています。こちらは、スマホさえあれば、ご自宅はもちろん、いつでもどこでも顕微鏡観察ができるというスグレモノ。その他にも、こちらのキットには簡易分光器などたくさんの要素があるのだそうです。でも、スマホで顕微鏡観察ができるってどういうこと!? その可能性を確かめるべく、童心に帰ってレビューしたいとおもいます。
全ての画像をご覧になりたい方はこちら:
https://getnews.jp/archives/1085798[リンク]
夏の自由研究はこれでOK!?蔦屋書店オリジナル万華顕微鏡
蔦屋オリジナル万華(偏光)顕微鏡を使って自由研究してみた!
https://youtu.be/XtdHSHHeF5Y
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好奇心を誘う可愛らしい見た目となっておりますが、ふたを開けるとこちらのキットがずらり。
・万華(偏光)顕微鏡
・レーウェンフック式スマホ86顕微鏡
・簡易分度器
・ミクロメディアカード
すべてのキットが、ペーパークラフトなど身近な材料でできているので、工作気分で組み立てることができます。顕微鏡やその他のキットの仕組みを勉強する機会にもなりそう。
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ミクロメディアカードは、地球上の生物や岩石の拡大写真の33枚のカード。鮮やかできれいな写真ばかりなので、子供だけでなく大人もじっくり見入ってしまいそうです。
簡易分度器[光の正体]
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ひとつのキットに様々な装置が入っているので、好きな実験から楽しむことができますが、まずはこちら。この『簡易分度器』は、光のスペクトル写真を撮ることができます。箱の覗き穴“回折格子”に“回折格子シート”を貼るだけで、箱のスリットを光源に向けるだけでスペクトルを見ることができます。ちなみに光のスペクトルとは、光がもつ、人の目に見える部分の波長のこと。
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このキットを光源に向けるだけで、色鮮やかなスペクトル写真が撮れるというのですが、本当でしょうか……? スペクトル写真初体験ですが、簡易分度器手に、オフィスにある照明でいくつか試してみました。
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なんと、蛍光灯の光、LEDの光とそれぞれ違う写真の撮影に成功しました! 確かに、光源によって異なるスペクトルを観察できるようです。ふだんは滅多にお目にかかることのない光の“色”を撮影でき、その感動はひとしお。お家の中、外のいろいろな光で試してみてはいかがでしょうか。
レーウェンフック式スマホ86顕微鏡
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こちらはなんと、ボールレンズの入った『レンズブラケット』とプレパラートをスマホのインカメ部分にのせるだけでスマホのカメラが顕微鏡に変身するという代物。更にスマホのズーム機能を使えば最大344倍にまで拡大することができるので、かなり本格的な実験に使えるかも。
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まずは、キットに予め入っているタマネギのプレパラートをレンズの上に乗せてみました。すると、予想以上にタマネギの細胞をくっきりはっきり観察することに成功! まさに美しいミクロの世界を堪能できます。
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植物の葉や花びら、水中の微生物や昆虫などを観察できるとのことなので、筆者も実際にオフィス近辺の植物や虫を拝借してきました。
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葉の茎の断面を観察すると、水分や栄養分が通る部分をしっかりと確認することができます。
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葉の裏を観察するとかつて学校で習った、植物が二酸化炭素をを取り込むという“気孔”を発見。あーこれやったなあなんて思い返しつつ、理科の復習ができそう。
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新宿に生息している何の変哲のない蟻も、顕微鏡を覗けば大怪獣のような迫力。触覚や足の関節もくっきり観察できます。普段はあまり見られない、下からのアングルも新鮮です。動いている生物は、スマホの録画機能を使えば、動画作成も簡単。
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生物のほかに、身近なものでミクロの世界を体験することもできます。例えば、衣服や雑貨に用いられる綿の糸。顕微鏡で覗くことで、1本の糸に更に細かい糸がよられてできていることを確認できます。化学繊維も含めいろいろな糸を見比べてみるのも面白いかもしれませんね。
万華(偏光)顕微鏡
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こちらは、偏光フィルタが内蔵されている顕微鏡で、プラスチック片や氷の結晶などをレンズを通して覗くと、なんとカラフルな色に変身して見えるという不思議な装置。今回はこの偏光顕微鏡を使って、なんと万華鏡が作れる!? とのことで早速挑戦してみました。
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ちなみに、偏光顕微峡の下の部分にあるルーペ本体は取り外しが可能なので、ルーペ部分のみでも観察が可能となっております。
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万華鏡の作り方はいたってシンプルで、付属の円形プレパラートになんと“セロファンテープ”をべたべた重ね張りしていくだけ。ものの10分ほどでセロテープだらけのプレバラートが完成します。一体どのように色が着くのか全く想像ができません……
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レンズを通して覗き込むとあら不思議! 透明なはずのセロファンテープにステンドグラスのようにカラフルに大変身します。
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更に顕微鏡の“偏光フィルタ”を回すと、まるで万華鏡のようにくるくると色が変化していきます。身近なセロファンテープが美しい万華鏡に変身するなんて驚き。作り方はとても簡単ですが、出来上がったときのクオリティは高いので工作が苦手なお子でも完成したときには感動を味わえるはず。
光の装置や、レンズを使っていろんな発見を楽しむことができる蔦屋書店のオリジナル万華顕微鏡。お手持ちのスマートフォンで自由研究できるので、親子で使用するのも素敵ですよね。また、使い用によっては新たな顕微鏡の可能性を引き出せるかも!? 夏休みの宿題に悩めるお子様がいたら、ぜひおすすめしてみては。
商品概要:
※万華顕微鏡の主な収容教材※
・レーウェンフック式顕微鏡(約86倍)
・ルーペ顕微鏡(約9倍)
・偏光顕微鏡(約9倍)
・簡易分光器
・カード式図鑑『ミクログラフィア』
・プレパラートセット など
価格:1,728円(税込)蔦屋書店オリジナル万華顕微鏡商品ページURL:
https://daikanyama-ec.tsite.jp/tsutaya/products/36952/
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