講談社ブルーバックス『日本の原子力施設全データ』のPDF一部無料公開へ 

日本の原子力施設全データ~どこに何があり、何をしているのか

講談社ブルーバックス出版部は、北村行孝・三島勇著『日本の原子力施設全データ~どこに何があり、何をしているのか』(2001年刊)の一部を、著者合意のもとにPDFで公開しました。同書では、原子力発電所のしくみ、また放射能についての知識がわかりやすく説明されており、メディアで報道される情報を読み解くのに役立ちそう。スマートフォン利用者なら、通勤通学の途中に読む電子書籍としても最適です。

『日本の原子力施設全データ』は、原子力発電所(原子炉)だけでなくそれを支える広範な原子力関連施設に対する知識をやさしい文章でわかりやすく伝える書籍。日本で起きたさまざまな原子力関係の事故取材に携わった著者が、原子力関連施設と放射性物質に関する基礎知識をおさらいし、国内にどんな原子力関連施設があるのか、そしてその役割とは何なのかを紹介しています。

日本の原子力施設全データ~どこに何があり、何をしているのか

著者が「はじめに」のなかで述べている一文が印象的です。「原子力に潜在的な危険性があるのは事実である。軽く見ることは決してできない。原子力施設の安全を、いかに確保し続けていくかが、今後の長い課題になる。そのことを一部の専門家だけに任せておくのではなく、多くの人が関心をもち、その内容を知りたいと思うようになれば、やがて原子力の安全をより高めることにもつながるに違いない」。

これまでに起きた原子力関連施設の事故原因は何だったのか。国内の総発電量の3割以上を原子力発電でまかなうということはどういうリスクがあることなのか。今、改めて知っておくことは、責任をもって次世代のエネルギーを選ぶ手掛かりになるように思います。

『日本の原子力施設全データ』(北村行孝・三島勇著 講談社ブルーバックス2001年刊)一部公開のお知らせ

『日本の原子力施設全データ~どこに何があり、何をしているのか』目次
プロローグ 原子力前夜

●第1部 原子力発電の基礎知識
第1章 原子力発電とは何か
第2章 原子力発電の実際
第3章 原子炉の燃料と核燃料サイクル

●第2部 日本の原子力施設データ
商用原子力発電所
原子力開発機関・大学・企業の研究炉
核燃料加工・再処理施設等

●第3部 原子力事故と安全対策
第4章 放射能と原子力安全
第5章 原子力のトラブルと事故
第6章 原子力の課題――安全を守るために
第7章 原子力開発の将来


 
 

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Kyoko Sugimoto

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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