【ドバイワールドカップ】日本馬ワンツー! ヴィクトワールピサが優勝

日本馬が、ついに偉業を成し遂げた!

日本時間27日未明、メイダン競馬場で行われたドバイワールドカップ(G1 AW 2000m)は、ミルコ・デムーロ騎手が騎乗するヴィクトワールピサ(牡4歳 角居勝彦厩舎)が優勝、さらに2着に藤田伸二騎手騎乗のトランセンド(牡5歳 安田隆行厩舎)が入り、世界最高峰のレースで日本馬がワンツーフィニッシュを決めるという快挙を成し遂げた。勝ちタイムは2分5秒94。

レースは序盤からトランセンドが逃げる形となった。向こう正面手前から、最後方につけていたヴィクトワールピサが徐徐に追い上げ、馬群先頭を走るトランセンドをぴたりとマーク。
直線に入ると二頭のたたき合いとなり、残り200メートル付近でヴィクトワールピサが先頭に立つと、そのまま後続をおさえてゴールした。
現役最強馬の一角として期待されたブエナビスタは、直線での伸びに欠き、出走14頭中8着に敗れた。

勝利後のインタビューで、デムーロ騎手は「ありがとう」を繰り返し、「日本のために勝ちたいと祈っていた、日本を愛している」と涙ながらに語った。
また、ヴィクトワールピサを管理する角居調教師は、レース前のインタビューで「日本が厳しい状況の中で競馬をしていいのか」という迷いをのぞかせながらも、「日本の皆さんに元気を与えられるレースを」と語っていたが、まさにその言葉どおりの結果と言えよう。

1996年に創設されたこのレースは、賞金総額が1000万ドル(約8億1000万円)、優勝賞金600万ドル(約4億9000万円)と世界最高だけあって世界中から強い馬たちが集まるが、これまで日本馬が優勝したことはなく、2001年にトゥザヴィクトリーが2着に入ったのが最高成績だった。

優勝したヴィクトワールピサは、昨年の皐月賞、有馬記念の覇者。長年競走馬の馬主でありながら、G1優勝を獲得できなかったオーナーの市川義美氏に、そのタイトルをプレゼントしたオーナー孝行の馬でもある。
しかし、ここまでの偉業を成し遂げてくれようとは……市川氏も感無量だろう。

同日開催されたUAEダービーに出走したレーザーバレットは9着、ドバイ・シーマクラシックに出走したルーラーシップは6着に終わっている。

なお、レース映像は下記からごらんいただける。
「ドバイワールドカップ 成績と映像」2011年03月27日『JRA』公式サイト

ヴィクトワールピサ(牡4歳)
父:ネオユニヴァース
母:ホワイトウォーターアフェア
母父:Machiavellian
厩舎:栗東・角居勝彦
通算成績:13戦8勝(うち海外3戦1勝、重賞6勝)
主な勝ち鞍:2010年皐月賞(G1)、2010年有馬記念(G1)、2010年弥生賞(G2)、2011年中山記念(G2)、2009年ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)

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