「都条例」どうなる? 東京都知事選、告示日直前に公開討論会

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 東京都知事選の公開討論会が、告示日の前日である2011年3月23日に行われた。同討論会には、(写真左から)日本共産党が推薦する元参議院議員の小池晃氏、飲食店チェーン「ワタミ」創業者の渡邉美樹氏、元宮崎県知事の東国原英夫氏が参加。都政の課題と展望を主張し合った。

 この中で小池氏は、東京都青少年健全育成条例をめぐる石原慎太郎・現都知事の言動を「いかにもトップダウン(方式)。上から強権的にやっていくようなところにそれは表れている」と指摘。さらに、

「(漫画やアニメの)業界団体の自主的な取り組みが必要だと思うし、子供たち一人ひとりが情報を読み取っていく能力を身につける方向で都政は力を果たすべき。東京都青少年健全育成条例の改定部分について私は反対。都知事になったら元に戻す」

と主張した。

 これに対して、討論会の司会を務めたフリージャーナリストの上杉隆氏は「東京都青少年健全育成条例について話し出すと1時間くらいかかるので、時間が余ったらぜひ」として次の話題へと移ったが、依然漫画・アニメファンを中心に同条例への関心は高い。過去に自由報道協会(仮)の主催で行われた記者会見で、同条例に関して渡邉氏は「筋の通った、間違っていない条例」、東国原氏は「反対と賛成の中間の微妙な立場」と発言している。
 
東京都知事選挙公開討論会生中継(主催:社団法人東京青年会議所、公益社団法人日本青年会議所東京ブロック協議会)
「小池晃氏の『東京都青少年健全育成条例』についての発言」部分より再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv43917717#01:42:42
(番組はタイムシフト機能で2011年3月30日まで視聴できる)

(山下真史)

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