ブログで心境を吐露して話題のアイドル、チキパのリーダーに直撃「現状はとても悔しい」

　先日、アイドルグループ Cheeky Paradeのリーダー関根優那が自身のブログにワンマンのチケット売り上げが芳しくないと書き綴り、アイドルファンの間で物議を醸す“事件”が起きた。

その他関根優那のインタビューカット写真

　6月28日に赤坂BLITZで開催される【Cheeky MONSTER～腹筋大博覧會～】は、チキパにとって久しぶりの大舞台だ。そこでメンバー9人は春よりブートキャンプと冠してライブハウスを巡るハードなツアーを敢行し、このワンマンでさらなる成長と進化を提示するため各地で奮闘してきた。

　しかしその結果が、デビュー当時よりも集客が伸び悩んでいるという現実だ。そして6月12日、Cheeky Paradeのブログに「ファンの皆さんへ@関根優那」と題したポストが投稿され、そこには「集客は全然達しておらず、正直悔しくて」、「気が付けばいつからか、ライブパフォーマンス以前に、集客数に悩んでいる」、「どんどんどんどん私たちのライブを見てくださる方が減ってきている」と胸を衝く言葉が並んだ。

　avex初のアイドル専門レーベル iDOL Streetから誕生した第2のグループとして、“小生意気で攻撃的”を合言葉にアイドルシーンをまい進してきた彼女たちは今、その現実をどう受け止め、どんな未来を目指すのか。当ライブを目前に控える多忙な中、貴重な時間をいただき関根優那本人に話を訊いた。

＜チキパは挫折の経験を持っているメンバーが集まったグループ＞

関根優那：思った以上に反響をいただいて、自分でもびっくりしてます。最初は（投稿するか）悩んだんですけど、そうした現状に対して行動を起こさなければいけないと思ったので、まずはファンの方やチキパを知っている方に今の心境をはっきりと伝えたかったんです。
投稿後、思っていた以上にファンの方が私たちと同じ気持ちだったと知ることができましたし、「これを機会に私たちもチキパを広められるように協力するよ」って声がすごく多かったのが嬉しかったです！

－－ファンに夢を与えるのがアイドル、という考え方もありますよね。チケットの売上について言及してしまうことで、そうした夢が薄れてしまう恐れもあったと思います。

関根優那：当然、否定的な意見もあったと思うんですけど、現状をしっかり受け止めていることを知ってもらいたかったんです。やっぱりライブに来てもらって幸せな気持ちになってもらうことが一番なので、その過程は自分たちの努力次第だと思います。ただ、自分たちの現状を言葉にすると、より心に刺さったりもして、現実をしっかりと受け入れられた所もありますね。

－－チキパが本音を出すのは『無限大少女∀』から始まっていて、当時も私服インタビューで現状を吐露してもらいました。ただ、あれから2年ほどが経った今も、集客が伸び悩んでいる状況は続いています。

関根優那：確かにあのときも集客に悩んでいたりとか、結果を残せていない悩みがありましたね。あれから2年経って、集客が伸びていないという現状はとても悔しいです。そこには色んな理由があると思いますけど、だからといって嘆いているだけでは変わらないと思うんですよ。
チキパはかつて他のオーディションに落選した子が集まった、挫折の経験を持っているメンバーが集まったグループなので、這い上がる力は他より大きいと思います。悔しいけど今は夢に向かってがんばるしかないと思っています。

＜ライブを武器にしてやっていく覚悟が生まれた＞

－－とはいえ華やかな世界だからこそ、気合いや努力だけでは結果に結びつかない現実が方々にあります。チキパが抜きん出るために必要なことは？

関根優那：結成4年目にして、やっぱり一番だと思うのはライブなんですよ。たくさんやらせていただいた中で自信がついた所もあるし、周囲の方々から「一体感がある」と言っていただける機会が多かったりしますし。
そのライブでどうやって群を抜いていくかを考えると、私たちの曲は明るい曲、みんなで盛り上がれる曲が多いし、色んな感情をぶつけられる、ファンの方に直接気持ちをぶつけられる場所だと思うので、メンバー9人の絆とファンの方との絆を大切にして、ライブの質を上げていきたいです。

－－そうした意識は春に開催したツアーにも表れていて、“ブートキャンプ”と冠してハードな練習やトレーニングも行いながら、ライブハウスで汗だくになるようなステージを繰り返してきました。

関根優那：全国を巡って赤坂BLITZに1人でも多く来場してもらいたいっていう目的があって、そのためにも体力やメンタルを鍛えていく。また、これまで以上に丁寧にリハーサルを重ねて本番に挑みましたし、メンバー間のアイディア交換もたくさんあってツアーを完成させていった。ライブに対する想いからパフォーマンススキルまで、少しは成長できたかなって。

－－そういう成長は新曲「M.O.N.ST@R」のミュージックビデオにも表れていましたね。

関根優那：ありがとうございます！

－－ただ、その結果が赤坂BLITZなのだとすれば、メンバーの成長が集客に伴っていないという見方もできるわけですよね。

関根優那：結果、6月28日を満員にすることが難しくなってきて、デビュー前よりも集客が少なくなってしまう可能性が高いというのはものすごく悔しいし、悲しい気持ちにもなりました。でも、ブートキャンプによって学んだことはすごく大きくて、ライブを武器にしてやっていく覚悟が生まれたんです。今回のライブは、メンバーにとって絶対に必要な経験になると思います。

＜汗をかいて激しく踊っているだけじゃないチキパ＞

－－そしてもう1つの厳しい状況として、同日昼すぎから同会場で開催される後輩 GEMの公演チケットは完売しました。

関根優那：私たちは誰にも負けたくないので、悲しい気持ちにはなります。でも、この9人にしかできないステージを4年で創り上げてきたので、そこには自信を持って、さらにここから変化していく。変わっていく姿をBLITZでは見てもらいたいと思っています。
やっぱり来てくださった皆さん全員が楽しんで帰っていただけるライブにしたいと思っているし、それをやるつもりでいます。チキパのライブは来てくださった全員が何もかも忘れて楽しんで、幸せな気持ちになって帰っていただける。今、私たちはそういうライブを作っていこうという気持ちです！

－－では、リーダーが語る6月29日＠赤坂BLITZの見所は？

関根優那：皆さん、びっくりすると思います！

－－個人的には次のシングルに収録される「カラフルスターライト」って、最近のチキパで一番聴きたかった曲でした。「放課後カタルシス」や「Tactics」のようなかわいらしさやキュートさにあふれた曲で……

関根優那：わー！でしたら28日は思いっきり見られる……かもしれないです（笑）。

－－やるんですね？（笑）

関根優那：私たちは今まで、ノンストップで何曲もぶっ通しで歌ったり、がむしゃらなライブをたくさんやらせていただいたんですけど、今回、赤坂BLITZという大きなステージで久しぶりにライブをやらせていただく上で、いつもと同じじゃ絶対につまらないと思ったんです。
成長した姿を見て欲しいと言っている以上、その日にしか見れないライブ。私たちにしかできないステージにしようと、メンバーやスタッフさんと試行錯誤しながら作っていったので、色んなアイディアが詰め込まれた内容になっています。汗をかいて激しく踊っているだけじゃないチキパが見れると思います。

－－では最後に、関根優那ファンならここを見ろ！という超個人的な見所を教えてもらえますか？

関根優那：えー!? ……えっと、私ってファンの方に指さしとか投げキッスをしている回数が多いアイドルだなって思うんですよ（笑）。なので、自己紹介曲の私のパートで誰かに投げキッスする部分は見てもらいたいです。あと、「Together」で（鈴木）友梨耶が「にぎやかな日常は」って歌っているときのメイクをしている振りはすごいがんばってるので見て欲しいです！（笑）

◎ワンマンライブ【Cheeky Parade LIVE 2015 「Cheeky MONSTER～腹筋大博覧會～」】
6月28日（日） 赤坂BLITZ
開場 17：45 / 開演 18：30
オープニングアクト：わーすた

◎シングル『M.O.N.ST@R / カラフルスターライト』
2015/07/15 RELEASE
［Single＋Blu-ray盤］
AVCD-39204/B 　2,160円(税込)
［HMV・Loppi 限定盤］
AVC1-39205　1,296円(税込)
［イベント・mu-mo限定盤］
AVC1-39206　1,000円(税込)

取材・撮影：杉岡祐樹

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