松沢氏が都知事選に出馬表明 都条例を「首都圏全体に」

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 現・神奈川県知事の松沢成文氏は2011年3月1日、都内で記者会見を開き、4月10日に投開票される東京都知事選への出馬を表明した。自らを「先進的な改革に取り組んできた」という松沢氏は、過激な性表現を含む漫画などの販売を規制する東京都青少年健全育成条例について、「青少年を守る新しいルール作りに、(東京都だけでなく)首都圏全体で挑戦をしていきたい」と述べた。

 神奈川県知事として、知事の任期を制限する多選禁止条例や公共的施設での禁煙や分煙をルール化する受動喫煙禁止条例など「先進的な改革に取り組んできた」という松沢氏。同氏は会見で「首都・東京から日本を変えるため、あえて立ち上がる覚悟を決めた。東京が再生し発展していけば、それが必ず日本の再生につながる」と、都知事選への出馬を決断した理由を説明。東京都・埼玉県・神奈川県などの知事や市長らが広域的な問題に取り組む「首都圏連合」については、「東京がリーダーシップを取り、首都圏でチームワークを発揮する」と、東京が中心となって推進する考えを明らかにした。

 ニコニコ動画の七尾記者の「神奈川県知事として先進的な改革に取り組んできたという話があったが、東京都青少年健全育成条例もある意味『先進的な』条例だと言えなくもない。賛成か反対か」という質問に松沢氏は、「都議会と知事の提案のなかで議論に議論を重ねた結果なので、尊重すべき」としながらも、

「青少年を含め、有害情報にどう対応するかは首都圏連合の大きなテーマでもある。たとえばインターネットの有害情報、わいせつな情報、暴力的な情報、これらは青少年に悪い影響を与える」

とした上で、

「首都圏連合の各都県が持っている青少年保護育成条例の統一化について議論をし、首都圏全体で青少年を守るための新しいルール作りというものに挑戦していきたい」

と、出馬後公の場で初めて青少年健全育成条例に対する自身の立場を表明した。

東京都知事選『松沢成文』出馬へ 会見生放送
「七尾記者の質問部分」から再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv41963352#22:25
(番組はタイムシフト機能で2011年9月1日まで視聴できる)

(土井大輔)

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