【災害時の初動対応に有用】太陽光・風力発電の両方を実装!移動可能な発電トレーラー
地震や洪水、台風などの大災害が起きた後は、しばしば被災エリアの電力供給が寸断されることがある。
一刻一秒が被災者の生死を分かつため、迅速な救助活動をおこなう必要があるものの、電力供給がないことが大きな妨げとなってしまう。
・災害時に役立つ、移動可能な発電トレーラー
そんな災害時の初動対応に有用な発電装置が開発されている。Indiana Department of Homeland Securityの要請を受けて、WindStreamが開発した「MobileMill」である。
・太陽光、風力の両方で発電
太陽光と風力のエネルギーを集めて発電をする、移動可能なトレーラーだ。ステンレススチール、アルミニウムでできたトレーラーは、あらゆるタイプの車の後ろに連結することができる。
・高性能ながら、小さいスケールに
この「MobileMill」は、同社の「SolarMill」という発電装置をもとにしたもの。「SolarMill」では、太陽光パネルと、垂直軸風力タービンの両方をドッキング。高性能ながら、より小さいスケールに集約した。
・電力供給の安定化を目指す
太陽光パネルは晴れた日中のみ、風力発電は風が発生しているときしか作動せず、再生可能なエネルギーの供給は、どうしても周囲の環境に左右されてしまう。
太陽光と風力、この両方を徴用することで、少しでも電力供給の不安定さを解消、より効率的な電力供給を実現した。
・4キロワットの発電が可能
そして、「SolarMill」をベースにつくられた「MobileMill」では、太陽光、風力、合わせておよそ4キロワットの発電ができ、本体内には最大18キロワット時の電力を保存しておける。
90ものコンセント、USBポートが設置されているので、同時にたくさんのデバイスや機器の充電にあてられる。
・設置にかかる所要時間は1分かからない
しかも、装置の設置にかかる所要時間は1分足らず、「MobileMill」は1人で操作管理がおこなえるので、必要な人員を最低限に抑えられるのもメリット。
初動時の対応は、災害時の人命救助の成果に直結する。「MobileMill」のようなアイデアが、日本でも実現することが待たれる。
ウェブサイト: https://techable.jp/
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