梅雨どきの“玄関のカビ”。掃除のプロに対策を聞く!
ジメジメと蒸し暑い梅雨の季節。この時期は家の中に湿気がこもりやすく、いつのまにか意外なところがカビだらけ……、なんて惨状に陥ることも。またカビというとトイレや風呂などの水まわりを警戒しがちだが、それと同じくらい注意しておきたい箇所が玄関である。
玄関は通気性も悪く、カビの胞子や菌糸などをダイレクトに外から持ち込む場所でもあるため、靴箱やタイルなどが格好のカビの住処になってしまう。ということで、今回は最大手のハウスクリーニング「おそうじ本舗」で技術アドバイザーを務める尾崎さんに玄関のカビ掃除についてポイントを教えてもらった。
――カビが生えてしまったらどのように除去すれば良いのでしょう?
カビは基本的には、アルカリ性の洗剤を使って洗浄します。重曹やアルカリ電解水のクリーナーなどが素材にも優しくおすすめ。スプレー等でしっかり塗布してからスポンジでこすり洗いして、雑巾で拭きとれば除去できます。またカビの胞子がたくさんついた場合は他の場所に移らないように、使用したスポンジや雑巾はすぐに捨てた方がいいでしょう
――それでも取れないしつこい汚れには?
塩素系のカビ除去剤を使って殺菌・漂白するという方法もありますが、塩素系のカビ除去剤は素材を傷めやすいので十分に注意して使うようにしてください。さらに使った後はお湯でしっかり濡らした雑巾で、複数回ふきあげてください。ただし、カビの状態が酷い場合はプロでも除去できない場合があります
――なるほど。まずはカビを生やさないようにすることが大切なんですね。その対策を教えてもらえますか?
カビは、湿気・酸素・栄養この3つが整うと繁殖します。酸素を遮断するのは難しいので、まずはカビのエサになるようなものを抑える為に、常にキレイにしておきましょう。また、湿度が60%以上にならないようにすれば繁殖力は弱くなるので湿気をおさえることが大切です
――湿気をおさえるために大切なことを教えてください
特に心掛けたいのがこの3点ですね。
1、靴の中の湿気対策 → 新聞紙や乾燥材などを入れる
2、靴箱の中の湿気対策 → 少し開けておいて中に常に風を通す
3、玄関自体の湿気対策 → 中に網戸を付ける等して出来るだけ風を通す
加えて注意したいのが傘立て。玄関に置いている場合は内側をマメに清掃することが必要になります。使用後の傘をそのまま収納スペースに入れてしまうと、他の傘にも湿気が移ってしまうので、必ず乾かしてから収納するようにしてください
どんなに掃除が行き届いた家でも、その顔ともいえる玄関がカビカビなんてことになれば全て台無し。このアドバイスを参考に、清潔で綺麗な玄関を常にキープしておこう。●取材協力
・おそうじ本舗 技術アドバイザー 尾崎 真
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/06/16/91875/
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