世の中には「一流」と「三流」しかいない?

世の中には「一流」と「三流」しかいない?

 一流の人、一流には手が届かないけれど二流の人、そして三流の人。私たちは自分自身や他人に対して、このような評価を下すこともあります。

 しかし、世の中には二流、つまり中というものはなく、「一流」と「三流」しかないのだと断言するのは、幅広いジャンルに渡って数多くのベストセラー書を生み出している中谷彰宏さん。中谷さんは、一流と三流の違いは、能力の差ではなく、どういう人とつき合っているかによって決まるといいます。

 本書『ファーストクラスに乗る人の人脈—-人生を豊かにする友達をつくる65の工夫』では、一流の人たちは、人づき合いをしていくうえで普段どのような習慣を持っているのか、65個の具体的なポイントを挙げることによって明らかにしていきます。

 一流と三流の人との違い。ときにダメ出しを求め、成長できる人とつき合うのが一流、ほめてくれる人とつき合うのが三流。一緒に勉強することによって仲よくなろうとするのが一流、飲みに行って仲よくなろうとするのが三流。仲間が成功したときに素直に喜ぶのが一流、妬むのが三流。

 本書では、こうした一流と三流の人との、考え方や習慣の違いが次々と綴られていきますが、そのうちのひとつとして中谷さんが指摘するポイントは、自立した人間同士がつき合っているのが一流、共依存しているのが三流という点。

 相手がダメになればなるほど嬉しくなり、成功したならば裏切られた、となってしまう共依存のつき合いではなく、自立した人間同士のつき合いをするためには、各々が経済的自立、精神的自立、家事的自立という3つの意味において自立する必要があるのだと指摘。そして、恋愛はもちろん、同性同士、仕事関係においても、この3つの自立ができている人は、一流の人とのつながりが生まれるのだといいます。

 さらに中谷さんは、自分の仲よしの3人の友達、その3人の平均年収が自身の年収なのだといいます。

「ファッション・マナー・健康状態など、すべてにおいて、誰もが自分の仲よしのレベルでちゃんとしているのです。(中略)誰もがそれぞれのレベルでちゃんとしているのです。そのレベルは、つき合っている仲間で決まります」(本書より)

 そのため、普段のちゃんとしているレベル、つまり「当たり前のレベル」を上げることの重要性を説きます。

 みなさんは、果たして一流の人たちが普段行っている、当たり前の習慣を持っているでしょうか。65個のポイント、一度自身に照らし合わせてみるのもいいかもしれません。

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