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「ガソリン!鉄!砂!炎!V8エンジン!ロック!」興奮必至の疾走ムービー新作『マッドマックス』を超絶オススメする3つの理由

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ヒャッハーーー! 新作「マッドマックス」の試写、行ってきたぜぇぇ!

マッドマックスは好きだけど、今作はどうだろう…などと心配しているあなた。これはオススメできます。

1.『あの世界観そのまま』シリーズの世界観そのままで表現がさらに緻密かつパワーアップしてた
2.『アクション成分増大』バイオレンスアクション映画としての疾走感、ハラハラ感が増大してた
3.『新要素あり、そして観た後も楽しめる』もし自分がこの究極の世界で生きていかなければならないとしたら? などなど考えさせられ、ハマれる

世紀末的世界観はそのままに表現が緻密かつ超絶パワーアップしてる本作は絶対オススメ

わたくし予告編動画も事前に見てたんですが、正直な気持を言うと、試写を観るまでは、不安でいっぱいでした。あのマッドマックスシリーズ独自の世紀末感、世界観がほんとにもう一回楽しめるのか? そんなの夢じゃないのか? 30年ぶりのシリーズ新作ってブランク長すぎだし結局がっかりして帰ることになるんじゃないか? 

などなど、観るのが怖くてもんもんとしてたのです。しかし、観たい。観ないわけにはいかない。

というわけでおそるおそる試写会に参加させていただきました。

ところが。

 不安は映画冒頭部分からあっという間に氷解しました。

あの独特な世界観は健在どころか、さらに表現は緻密かつ濃厚になってパワーアップしてました。これはもうハートが震えるほど。『マッドマックス2』のヒャッハー感と、2作目、3作目後半の車上バトルが抽出された興奮状態MAXのまま突っ走る映画、そんな感覚です。

マッドマックスシリーズは主人公こそ共通しているものの、1作ごとに世界設定が大きく変化しています。今作も、マックスという主人公はそのままなんですが、取り巻く環境や周辺の人々が大きく変化してます。それは決して観る側を裏切る変化ではなく、期待する方向へ大きく進化し、その進化の幅は期待を大きく超えてきているのです。

1.『あの世界観そのまま』

―あの世紀末的世界観はそのまま。さらに緻密かつ濃厚になっている

30年ぶりの新作、一番心配だったのは「あの世紀末的世界観が新作でも楽しめるか」というところ。しかしながらその心配はほんとにただの心配でしかありませんでした。今作では「あの世界観」はそのままに、さらに緻密で濃厚に表現が凝らされています。登場人物にせよ、膨大な数登場するカスタマイズカーにせよ、武器にせよ衣装にせよ、あらゆるものに意味があり、すべてがつくりこまれていて、それぞれにバックグラウンドや、そういう形になった経緯について想像して楽しめる余地が残されています。

登場人物の一人一人から小道具まで、そこに存在する意味や背景が考えぬかれているこの映画。それぞれの登場人物から乗り物、道具まで、その背後にどんな物語があるのだろうと考えだすと、観客側の想像も膨らみ、さらにもう一回観たくなります。

2.アクション成分増大

―鉄!砂漠!水!炎!ガソリン!V8エンジン!爆走!爆発!爆音!ロック!インターセプター!バイオレンスアクション映画としての疾走感、ハラハラ感が増大

世界観はそのままに、世紀末感はさらに倍増してます。人間たちはさらなる環境悪化に身体を蝕まれており、設定によれば寿命も縮んでいるようです。カスタマイズカーや道具も世界が崩壊した時点から大量生産はもちろんのこと、あらゆる工業製品の生産が事実上停止しており。パーツは使い回しを重ねながら40年以上経過している。そんな世界が描かれています。

 「V8エンジン」は神格化し、もはや信仰対象。

白塗りのウォーボーイ達はうずたかくハンドルを積み上げた祭壇をあがめ「V8!V8!V8!」と声を揃えます。冷静に考えれば狂気を超えて滑稽ですらありますが、でもそういう世界もあるかもしれないと思わせてしまうのがすごいところ。

そもそもコンピューターなんてものもない。カーナビもハイブリッドもない。エアバックもない。無線もネットも使われていない。通信手段はノロシだったりする世界です。

コンピューターとか安全装置とか、そういうナマッチョロイ文明の利器は時間とともに失われてしまって、風化せずにかろうじて残ったパーツをゴテゴテと組み合わせたもの再構成されて乗り物や道具ができています。結局のところ、残っているのは風化を逃れることができたボディやぶっとんだパワーを持ったエンジン機関のみ。出てくる車は全部カスタマイズカーばかりです。

それらが、もはや道路すらない砂漠を走る姿は、古さというもの超えた力を持ち、ひたすら力強く、神々しくもあります。

ドドドと爆音を立てて砂漠を疾走する、カスタマイズカー達の様子を観ているだけで、この映画は楽しめる、と言っていいでしょう。しかもこれ、CGじゃなくて、本当に作った車両を実際に砂漠を走らせて撮ってるわけですから、リアルそのものです。その場に実在して疾走しているという迫力が画面を通してすごく伝わってきました。これは是非大画面・大音響で体感して欲しいと思います。

鉄とエンジンと砂埃のナマっぽさもはやアートの領域です。

それらがぶつかり合い戦う姿は他の作品では決してみることができないものです。

3.『新要素あり、そして観た後も楽しめる』

―女戦士フュリオサの登場。人間性を捨てなければ生き延びられない世界、自分だったらどうするだろうなど、観た後さまざま考えさせられる

人間性を崩壊させなければ生き抜けない環境の中で人はどう関わりあっていくのか。シリーズを通底するテーマですが今回も考えさせられます。

比較すればはるかに豊かな現代に住んでいる我々からすると、狂っているようにしか見えないマッドマックスの世界。しかし、生き延びるためには狂うしかないのかもしれません。しかも生き延びたからといって、世界が、そして人類がいつまで存続できるのかもはやわからない状況なのです。

マックスはもともとセリフが少ないキャラクターですが、監督・脚本・制作のジョージ・ミラー氏いわく、本作はセリフがなくても楽しめる作品にしたかったとのこと。そうなると一つ一つの言葉が重いですが、劇中マックスがどんな言葉を発するのか。作品を観て確認して欲しいと思います。

今回新たに登場する女戦士フュリオサ大隊長(シャリーズ・セロン)は、まさに女性版マックスと言っても良い存在。マックスと同じく家族を失い世紀末を戦い生き抜く境遇の女性です。マックスとフュリオサは、お互いがお互いを殺したくてたまらないというところから関係が始まり、次第にその関係性が変化していきます。荒廃した世界の表現もとても興味深いですが、世界が終末へ向かうの中での個と個のぶつかり合いも見ものです。
今回、様々な生き方をしている女性が登場し荒廃した世界で女性はどう生きるのだろうということも改めて考えさせられる内容となっています。

ビジュアル化された独特の世界を楽しみながら、様々なことを考えることができる作品という点でも本作はオススメです。

ガジェット通信:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』特集ページ:
http://getnews.jp/madmaxfuryroad

(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

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記者:

やわらかニュースサイト『ガジェット通信』発行人。未来検索ブラジル・東京産業新聞社社長。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラクターに興味がある。好きな食べ物はシュークリーム。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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