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都会にいながら村民に。古民家体験もできる秋田のシェアビレッジ

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秋田県五城目町の「シェアビレッジ」のクラウドファンディングが話題を集めている。「年貢を納めて村民になろう!」とのことだが、年貢を納めれば村民になれるのか…? “村長”の武田昌大さんに、今回のプロジェクトについて伺った。「年貢(年会費)を納めたら誰でも村民になれる、村民はいつでも自分の村に行き、古民家で暮らしを体験できるというのがシェアビレッジの仕組みです」と武田さん。

武田さんは、“ふるさと秋田を元気にしたい!”という想いから2011年に起業し、秋田の若手農家集団“トラ男”として農業活性に努めてきたそう。

――シェアビレッジは、どんなことがきっかけではじめたのでしょう?

地域を元気にする『知ってもらう』『来てもらう』『住んでもらう』の3段階のうち、トラ男を通して3年で実現できたのは、秋田に『来てもらう』ところまでだったんです。それで、実際に秋田に住んでもらうには、いつでも集まれて滞在できる場所が必要だ、と思っていたとき五城目町にある築133年の茅葺古民家を紹介されました

――なるほど。では、『住んでもらう』ようになった経緯は?

その古民家を初めて訪れたとき、懐かしさと家のもつパワーに魅了されました。ですが、2014年夏に維持費がかかることと住む人がいないので取り壊すという知らせを聞きました。なんとか次の100年も残していく方法はないか、「1人の人が1軒の家を維持するのはサスティナブルではない、多くの人たちで支える仕組みを作ろう!」と考え、改修費用と村民をクラウドファンディングで集めようと思ったのです

――反響についてどう感じていますか?

開始から32時間で初期目標金額の100万円を達成、45日のプロジェクトで862人のサポーターから571万7000円の支援が集まりました。“うれしい”に尽きます。自分の村をつくれること、古民家や日本の原風景を残すこと、年貢や一揆というネーミングが単純に面白いだけでなく、その芯にあるコンセプトにも共感してもらえたからではないかと思います

――“村民”になった方はどんな方が多かったのでしょうか?

多くは都市在住で、「東京出身で田舎をもたない」「田舎に行ってみたい、移住してみたい」という方も多かったです。せっかく村民になっても、楽しみ方が村に行くことだけだとつまらない。村に行かなくても・行けなくても村民になって良かったと思ってもらうために“寄合”(定期開催飲み会)をつくりました。寄合の必要性はもう一つ、コミュニティの醸成です

――その寄合には、どんな効果を期待していますか?

寄合で語り合うことで、都市部の村民がつながり、現地(秋田)の村民ともつながり「実際に村や秋田に行ってみたい」と思ってもらうことを目標としています。年貢を納めるだけでは、全国に散らばる村民は「点」で存在することになるので、つなぎ合わせて「面」にして、一体感や「村」感を出していきたい。地域に外の目線を入れることで、新たな魅力の発見もあると思います。個人的には村民同士でカップルが生まれて結婚したり、移住者が生まれたらいいなと思っています

――最後に村長からのメッセージを!

五城目町は520年の歴史を誇る朝市を中心に、職人や造り酒屋が集積し、農林業をベースとした暮らしが営まれています。皆さんが思い描く日本の原風景がここにあります。春には桜を見ながらお茶を飲み、夏には川遊びやホタル鑑賞、秋には近くの山で紅葉狩り、冬には雪に囲まれながら囲炉裏で鍋を囲む。そんな体験を自分の村で行いませんか? さぁ、あなたも年貢の納め時。

ちなみに、“寄合”は最初は東京開催だが、村民がある程度固まったエリアが見えたら、村長が出張して東京以外でも開催するそう。さらに次の「村」の候補地は、西日本が有力だそうだ。

若い世代が主導する新しいコンセプトの町おこし・村おこしの、ひとつの形と言えるだろう。あなたも年貢を納めてみては? 新しい世界が開けるかも。●取材協力
古民家からco-minkaへ シェアビレッジプロジェクト
トラ男
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/05/28/91180/

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