映画『新宿スワン』の“狂犬”関玄介に大注目! 俳優・深水元基のなりきりっぷりがヤバい
東京・歌舞伎町の裏社会を描いた大人気コミック「新宿スワン」。綾野剛、山田孝之、沢尻エリカ、伊勢谷友介ら豪華キャストを迎え、鬼才・園子温監督が手掛ける映画『新宿スワン』がいよいよ5月30日より公開!
本作は「ヤングマガジン」で連載直後から熱狂的な人気を誇るモンスターコミックを『クローズ』シリーズのプロデューサー山本又一朗と奇才・園子温監督が鈴木おさむを脚本に迎え実写化したもの。わずか600メートル四方の地に約4,000店以上の飲食店・風俗店がひしめきあうアジア最大の歓楽街「新宿歌舞伎町」を舞台に、女性たちに水商売の斡旋するスカウトマンたちの熾烈なだまし合いによる抗争と、頂点へと成り上がろうとする熱き男たちのロマンを描きます。
筆者も一足お先に映画を観させていただきましたが、この映画激アツです! 原作ファンなのですが、キャラのハマりっぷりがハンパない。それは、綾野剛さん演じる白鳥龍彦はもちろん、伊勢谷友介さん演じる真虎もシンクロ率がハンパ無く、ストーリーのテンポも良くて、大大大興奮なのです。ダークなテーマを扱っていますが、根本に人間の強さと弱さが描かれているので、ただ“オラオラ”しているワケではありません。でも、やっぱりバトルシーンとかカッコいいので、この映画観た後は肩で風切って歩いちゃいますね。絶対。約束します。あと、いい男しか出てない!
特に素晴らしいのが、スカウト会社「バースト」の幹部であり、殺人以外は何でもやる“狂犬”関玄介を演じた深水元基さん。関へのなりきりっぷりがとにかくものすごいのです。
深水元基さんは、1980年生まれの現在35歳。モデル出身の187cmというスタイルに、(本来は)爽やかな笑顔が魅力の俳優さんなのですが、今回は新宿を牛耳る男ですから、しかも狂犬ですから、それはそれは強面なワケです。
原作の「新宿スワン」の関ってこんな感じ。アクセサリーじゃらじゃら、鋭い目つき、原作を読んだ事が無くたって、コイツがヤバいっていうのは伝わるはず。
そんな関という難しいキャラクターを見事に演じきった深水さん。深水さんは『クローズ ZERO』のリンダマン役に起用されていますが、高身長の綾野さんと並んでもかなり大きくて、その身長がマンガ的でもあるんですよね。暴力シーンの迫力もすごい。
そして、深水さんは園子温監督の常連でもあります。
【園監督作品出演歴】
気球クラブ、その後(2006年)
愛のむきだし(2009年)
恋の罪(2011年)
ヒミズ(2012年)
希望の国(2012年)
地獄でなぜ悪い(2013年)
新宿スワン(2015年)
鬼才・園監督に信頼をおかれる俳優、と聞けばその才能がどれだけ素晴らしいのか分かるってものでしょう。でも、このタイトル一覧を見て「あれ、あの映画にも出てたっけ?」と思ってしまう人もいるかもしれません。それは、深水さんの変化ぶりが毎回すごすぎるから。『恋の罪』のAV男優と、『地獄でなぜ悪い』のバーのマスターと、そして今回の『新宿スワン』関が同一人物だとは。この事実を知ってから、映画観なおすと面白いです。
最近では『みんな!エスパーだよ!』の榎本洋介役でもおなじみ。全然顔が違う! これが同じ人物が演じているとは驚きです。(映画『みんな!エスパーだよ!』撮影現場レポート:https://getnews.jp/archives/962753)
本作では、極悪な関、凛々しい関、丸高愛美さん演じる彼女(?)にデレデレする関、色んな関を観る事が出来ます。そう、深水さんはただでさえ色々なキャラクターを演じているのに、その一つの役の中にもバリエーションがあるのがスゴいのです。深水さんにも注目して……、って言われなくても映画を見た絶対しちゃう、その存在感。ぜひスクリーンでお楽しみください。
ちなみに、深水さんはファッションブランド「Montee」のデザインも手掛けているのですが、現在『新宿スワン』をイメージしたTシャツが発売中。筆者は関が好き過ぎて、「BUST-TEE」を2枚も買っちゃったゾ!
http://montee.thebase.in [リンク]
『新宿スワン』特報映像!
http://youtu.be/A2R0ePWNv2A
『新宿スワン』5月30日公開
http://shinjuku-swan.jp
(C)2015「新宿スワン」製作委員会
※コミック表紙はAmazon.co.jpより引用。
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