1歳の子供がバスタブで溺死 そのとき母親は「オンラインゲーム」のプレイ中
オンラインゲームにハマリすぎて、後悔した経験はないだろうか。最近では見知らぬ他人と交流しながら遊べるゲームが増えてきており、もはや現実より「架空のゲーム世界」のほうがよほど面白いし、コミュニケーションの場として機能していると感じる人も多いことだろう。しかし、現実や時間からのむやみな逃避は、ときに悲劇として結末を迎えることがある。たとえば、オンラインゲームに夢中になって、たった13ヶ月しか生きていないわが子を失うことになったり――。
米国CNNやmailOnlineらの報道によると、アメリカ・コロラド州に住む34歳の女性、シャノン・ジョンソンが2011年1月11日、不注意により子どもを死亡させたという児童虐待の罪で逮捕された。彼女はオンラインゲームに没頭するあまり、息子を死なせてしまったのだ。
事件が起こったのは昨年9月20日の朝のこと。シャノンは、食事と遊びを終えた13ヶ月の息子をバスタブに入れると、自分はリビングに行きFacebook(世界最大のSNS)の「Café World」というゲームを始めた。シャノンは一度、息子が遊んでいる様子を確認したという。そしてもう3分ほど経って、バスタブで遊んでいる音が聞こえなくなっていることに気づき見にいったところ、水面に顔をつけた状態のわが子を発見。子どもは病院に運ばれたが、死亡した。
彼女は、息子が「一人になりたがってるときは」、バスタブに子どもを一人残すことがあったという。その理由について、「母親に依存した子どもになってほしくなかったから」と供述している。彼女は、その日はバスタブの水位がいつもより若干高かったとも告白し、バスタブに一人残していったことは「本当に馬鹿だった」と認めている。シャノンの母親は、娘が子どもをバスタブに放置することについて警告していたと取り調べで発言しているか、シャノンは覚えていないという。
CNNのコメント欄には、「これは『事故』じゃないわ。『愚かさ』よ」「なんですって? そりゃあ今となっては、子どもは『ママに依存』したくないわよね死んじゃったんだから! ある種の人たちは子どもを持ってはいけないのよ」など、母親を非難するコメントが集まった。なかでも、「こういう人間は子どもを持つな」「親になるのを免許制に」という意見は多く、児童虐待に対する社会全体の憤りが感じられた。
現在シャノンは拘置所におり、もし有罪判決となった場合、40年以上の懲役刑が科される可能性もある。オンラインゲームをしている数分の間に彼女が失ったもの、背負うことになったもの。それらの重さは、はかりしれない。
<事件を報じたメディア>
Affidavit: Mom on Facebook when child drowned — CNN
(古川仁美)
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