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本の世界を“本の上に”立体的に出現させるスー・ブラックウェル 家がテーマの『Dwelling -すみか-』展開催中 [オタ女]

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イギリス・ロンドンを拠点におとぎ話や民話をテーマに、古本を素材とした彫刻“ブック・スカルプチャー”という独自のスタイルで表現するアーティスト、スー・ブラックウェル(Su Blackwell)さんの展覧会『Dwelling -すみか-』が、東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスにて開催中。

ブラックウェルさんにとって文学作品はインスピレーションの宝庫。本を選び、読み終えると、物語のストーリーや空気を織りなす言葉の細部に注意を払いながらページをカットしていき、そこから作品世界を立体化していきます。あのティム・バートン監督やヘレナ・ボナム=カーターも彼女の作品の大ファンらしいですよ。

※すべての画像入りの記事はOtajoでご覧ください
http://otajo.jp/47491[リンク]


今回の展覧会では、花と植物に関する古い本を素材にページ上に咲き誇る花の作品『野生の花 No.10』など、新作9点を含む全11点のブック・スカルプチャーによるインスタレーションを展開。

フランスの哲学者、ガストン・バシュラールは、著書『空間の詩学』の中で、家を「イマジネーションの建築」と述べており、それにインスピレーションを得たブラックウェルさん自身も、たくさんの思い出が詰まった自分の家を手放そうとしているタイミングで、「Dwelling -すみか-」というテーマで作品を残したいと、今回の展覧会に至りました。


ミュージアム内には、いくつもの小さな黒い家が並んでおり、訪れた人たちが中に入って、じっくりと鑑賞できる展示になっています。こういった展示方法は今回が初めてだそう。家を家の中に展示するとは、面白いですよね。

立ち並ぶ小さな黒い家の中には、さらに小さな家が本の上に儚げにあり、その繊細な家や灯台には、暖かさを感じる明かりを灯っていてるものも。


それぞれの黒い家の壁には、作品の元となった本のタイトルや、作品の紹介が貼られています。


中には、日本の昔話『鶴の恩返し』を題材とした作品も。


『灯台守りの小屋』は、重なった本のページを削ることで表現した、海の波の表現が絶妙です。


SF冒険小説『海底2万マイル』を題材とした作品は、青い光の中を、小さなノーチラス号が漂う幻想的な作品。


個人的に好きな家だったのが、『シェルシーカーズ』を元にした、壁に小さな蔦が巻き付いている家。実際に見ると、その小ささと細かさに驚くと思います。



作品に使用している「紙」は、半永久的なものですが、この壊れやすく身近な素材を通して、私たちの住む世界の危うさや夢や願望の儚さを表現しているそうです。

また、一番奥には、映像も流れており、すべて手作業の制作風景や、ブラックウェルさんの作品ですべてを表現した『シンデレラ』の物語を見ることができます。

展覧会『Dwelling -すみか- 』は6月14日まで。自分の知らない本でも、ブラックウェルさんの作品を見ることによって、興味をもつきっかけになりそう。新たな本との出会いも導いてくれそうです。

【スー・ブラックウェル 『Dwelling -すみか-』】
開催場所:ポーラ ミュージアム アネックス
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
開催期間:2015年6月14日(日)まで
11:00-20:00(入場は閉館の30分前まで)
入場料:無料

http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/index.html

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