タイの首都といえば「バンコク」・・・と思ったら現地では全く違う名前で呼ばれていた!しかもその名前が長すぎる!!

タイの首都は、一般的にバンコクと言う名前で知られています。
確かに、日本語や英語ではバンコクという名称が正しいと言えるでしょう。
しかし、現地では他の正式名称があるのだとか。
しかも、、その正式名称がやたらと長いのです。
タイの首都の正式名称は・・・
早速ですが、タイの首都の正式名称を見ていきましょう。
これがタイの首都の正式名称だ!
タイの首都はバンコクという名で通っています。
しかし、正しくは以下のような正式名称があります。
「クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット」
まるで外国語をカタカナで起こした文章のようです。
これらはいわゆる儀式的正式名称と呼ばれるもので、それぞれの言葉にきちんと意味が込められています。
行政上の正式名称は、頭からとって「クルンテープマハーナコーン」となります。
タイの首都の名前の意味は?
タイ語は、後置修飾が基本となる文化です。
そのため、儀式的正式名称の後ろから訳すのが通例です。
それらを踏まえるとタイの首都の儀式的正式名称は以下のような意味となります。
「イン神がウィッサヌカム神に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の不滅の宝石のような、天使の大都」
なんだかとても厳かな雰囲気のある名前ですね。
さすがに長すぎて現地でも略す
当然ながら、長すぎるため名称のため現地でも略して呼ばれます。
しかし、現地タイの人たちはバンコクとは言うことはなく、クルンテープと略します。
ちなみにこのクルンテープ単独だと、天使の都という意味になります。
名前が長い理由
しかし、首都バンコクの名前はなぜこんなにも長い名前となったのでしょうか。
そこには現在の正式名称が生まれるまでの歴史が関係しています。
この儀式的正式名称は、1782年に即位した当時の国王ラーマ1世が遷都の際に名付けたものとされています。
しかし、後のラーマ4世が「イン神の卓越した宝石」という意味のあるボーウォーンラッタナコーシンという箇所を「イン神の不滅の宝石」を指すアモーンラッタナコーシンに変更していますので、当時の名前とは一部変更されています。
1916年にタイでは、ムアンという行政区分を「県」という意味のチャンワットに変更しています。
これにより、バンコクは県庁所在地のプラナコーン郡にちなんでプラナコーン県と呼ばれるようになりました。
この時から、儀式上と行政上とで正式名称が分離することになりました。
なんで日本をはじめ外国では「バンコク」というの?

では、なぜ日本語や英語ではバンコクと呼ぶのでしょうか。
「バンコク」の意味
バンコクは、もともとのバーンマコークが訛ったバーンコークが、さらに訛り変化した名前とされています。
日本語や英語では、こちらの転訛したバンコクが今日まで使用されています。
ちなみに、バーンマコークとは「アムラタマゴノキの水村」という意味とされています。
「バンコク」というのは勘違いから?
バンコクという呼称は、バーンマコークやバーンコークが訛ったものとされています。
これは、1351年から1767年にあったアユタヤ王朝時代のトンブリーの一部地域を指す地名でした。
しかし、ポルトガル傭兵団がバンコク全体(クルンテープ)の名前を尋ねた際、現地人が勘違いしてトンブリーの一部地域の名前を教えてしまったのだとか。
その勘違いによってバンコクという名称が広まったとされています。
本当の首都名を隠すため「バンコク」とうそをついたのがはじまり?
バンコクという名称は、本当の首都名を隠すために嘘をついたものという説もあります。
ポルトガルの傭兵団が来たアユタヤ王朝時代の首都トンブリーの名前を秘するために、嘘の名称を伝えたというのです。
「バンコク」を漢字表記すると?

最後にバンコクを漢字表記した際、どういった表記になるのかを見ていきましょう。
バンコクの漢字表記は2つある
バンコクの漢字表記には、「曼谷」と「盤谷」の2つがあります。
どちらもバンコクという音から来た当て字の漢字表記となります。
まとめ
バンコクの正式名称は「クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット」です。
行政上ではクルンテープマハーナコーンと、現地では長すぎるためにクルンテープと呼ばれます。
日本語や英語ではバンコクと呼ばれていますが、この呼称が失礼だ、といった問題は今日のところ起きていません。
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