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観葉植物の快適効果をネットでシミュレーション!

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この春、新生活を迎えて快適な部屋づくりを進めている人、部屋をリフレッシュさせたいと思っている人は、暮らしに植物を取り入れてみてはいかが? 植物には空間を快適にしてくれる“効果“があることが実証されています。でも、「どんな効果があって、何をどう取り入れればいいの?」と感じている人も多いはず。今回は、そうした疑問に答えてくれる「観葉植物の快適効果をシミュレーションできるサイト」があるので紹介します。快適な室内づくりに役立ててください。湿度、リラックス、視覚疲労緩和……植物の快適効果を知る

冒頭で紹介したサイトとは、愛媛大学農学部の仁科弘重教授率いる緑化環境工学研究室が開発した『対話型グリーンアメニティデザイン支援システム』のこと。部屋のどこにどのような観葉植物を置くと、どんな効果が期待されるのかをパソコンで簡単にシミュレーションできるシステムです(下記画像参照)。

【画像1】『対話型グリーンアメニティデザイン支援システム・通常版』のシミュレーション結果画面(画像提供:愛媛大学農学部 緑化環境工学研究室)

「グリーンアメニティ」とは、室内に植物を置くことで人にとって快適な環境をつくり出すこと。森林浴や森林セラピーなど、植物が人に与える良い影響は昔から認知されていますが、実は、部屋の中の観葉植物も森林と似たような働きをしてくれているのです。

お話をうかがった仁科教授によると、「植物が発揮する各効果を総合的に高めることで、室内空間をより快適に保つことができます」とのことで、次のような植物の効果を教えてくれました。

●植物が空間を快適にする効果(得られる効果と効果の高い樹種の一例)
・快適な湿度環境が得られる効果(温熱快適性効果)
一般的に、人は湿度が55%前後あると最も快適と感じます。植物が水分を蒸散することで、室内の湿度環境を高める効果があり、特に冬期には、湿度を乾燥状態の30%から50〜60%へと上昇させてくれます。
→ゴールドクレスト、ホンコンカポック、アレカヤシなど

・心が安らぎ、リラックスする効果
観葉植物を眺めると、心身ともに落ち着いた状態を示す脳波・アルファ波が増幅してリラックス状態になります。また、植物の発生する香りの物質・フィトンチッドにより、リフレッシュ効果も得られます。
→ポトス、斑入りカポックなど

・暮らしに華やかさを感じさせる効果
観葉植物の見た目の印象から、暮らしに華やぎ(躍動感)や明るさ、潤いといったプラスのイメージをもたらしてくれることが、心理調査によって分かっています。
→アンスリウムなど

・視覚疲労を緩和する効果
植物を見ることで目の疲れが和らぐ効果が実証されています。緑色は網膜に負担をかけない色であり、無機物の壁を見るより、葉の凹凸や前後感、色の濃淡を見るのが目に良いのではないかと考えられています。
→葉色が薄めのもの

・空気を清浄化する効果
観葉植物が、シックハウス症候群の主な原因物質であるホルムアルデヒドなどの有害物質を吸収・吸着するので、室内の有害物質濃度が低下して、室内環境を快適に保ってくれます。
→ゴールドクレスト、ホンコンカポック、アレカヤシなど効果が高まる植物の置き方をシミュレーション

「対話型グリーンアメニティデザイン支援システム」では、植物が与えてくれる良い影響をさらに効果的に取り入れられるよう、植物の種類や置き場所をシミュレーションできるようになっています。

まず、時期・地域・部屋のサイズ・窓の方角など、設置場所の条件を入力します。選んだ条件によって表れる効果が変わってきます。

【画像2】各条件を選ぶだけなので簡単(画像提供:愛媛大学農学部 緑化環境工学研究室)

次に植物配置画面で、11種類ある観葉植物から好きな植物をドラッグして好きな位置に置きます。すると、選んだ樹種・植物の数・位置によって、「温熱快適性効果(湿度)」「リラックス効果」「華やかさ」「安らぎ感」「視覚疲労緩和効果」「空気浄化効果」の効果に違いが表れます。

【画像3】同じ条件の部屋でも効果が異なるのが分かる。人の位置や植物のサイズを変えることもできる(画像提供:愛媛大学農学部 緑化環境工学研究室)

「一般家庭だけでなくオフィス空間もシミュレーションできるサイトになっています。職場に緑があると仕事の能率もアップしますよ」と仁科教授。植物で癒やされたい! 身近に置くちょっとしたコツ

春から初夏にかけてのこれからのシーズンは、植物がぐんぐん成長する時期です。こうしたシミュレーション結果を基にしながら、植物のある暮らしをあれこれ考えてみるのもお勧めです。
最後に仁科教授に、「植物で癒やされるちょっとしたコツ」を伺ってみたところ、次のようなポイントを教えていただきました。

(1)遠くの植物より、近くの植物
例えば、窓際に大きな植物を置くより、机の上に小さな植物を置くほうが癒やし効果が高くなります。

(2)植物を置く量は適量に
植物をたくさん置きすぎると圧迫感を感じて、逆に癒やされません。室内の視角範囲のうち、植物の量を10〜15%にすると最も癒やされます。

(3)葉の色によっても癒やし効果が変わる
比較的薄い緑で葉に少し模様が入っている植物のほうが癒やされやすいとのこと。リラックス効果が高い植物はポトスや斑入りカポック、マッサンギアナなどが代表的です。

【画像4】リラックス効果が高い植物はポトスや斑入りカポック、マッサンギアナなどが代表的(画像提供:愛媛大学農学部 緑化環境工学研究室)

(4)植物にかかわることで癒やしや成長を実感できる
見ていて楽しい、世話をする喜びがある、種や苗から育てることで成長を実感できる、など心理的に良い影響があります。職場などでは、高さ20〜30㎝くらいの植物を置いて各自が世話をすると、癒やされやすいそうです。

「小さな植物でもよいので、自分で世話をするなど直接かかわると、暮らしに潤いや張り合いが生じますよ」と仁科教授。いままでは観葉植物を何となく置いていたという人も多いかもしれませんが、ここで紹介したように植物の効果的な取り入れ方を知って、暮らしをより快適に変えてみてください。●取材協力:
仁科弘重さん
愛媛大学農学部生物資源学科、緑化感性工学研究室、教授。専門は生物環境工学、緑化環境工学。1991年ごろより「グリーンアメニティ」の研究に従事。2000年に「グリーンアメニティに関する研究」で日本生物環境調節学会学会賞を受賞

研究室ホームページ●参考:『対話型グリーンアメニティデザイン支援システム・通常版』
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/04/16/82141/

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