スキャナから直接『Evernote』へ!クラウド対応デバイスサーバー『N-TRANSFER』発表
NTT東日本・NTT西日本は9月27日、インターネットによる通信機能を持たせたデバイスサーバー『N-TRANSFER』を発表しました。この『N-TRANSFER』にスキャナやプリンタ複合機を接続することで、名刺や書籍、チラシなどといったあらゆる紙の情報をPC(パソコン)レスでクラウドサービスへアップロードすることができます。
『N-TRANSFER』の本体は非常にコンパクトで60×95×28mm、手のひらにのる大きさです。この小さな箱にUSBとLANの接続口がついており、この箱を通してスキャナをクラウドサービス『Evernote』へ“接続”するわけです。
『N-TRANSFER』には“CLOUD-TRANSFER”、“DATA-TRANSFER”、そして“USB-TRANSFER”という名前の機能があります。
“CLOUD-TRANSFER”はその名のとおりスキャナで読み取った画像を直接『Evernote』へアップロードする機能。エプソンのプリンタ複合機やPFU社製のスキャナに対応しており、スキャン操作するだけでPCの電源を入れずとも、ダイレクトに『Evernote』へアップロードしてくれます。
当然『Evernote』にアップロードされた画像はそのまま『iPhone』などを使って外出先から参照することができます。名刺・パンフレット・チラシ・書類だけでなく、これだけ操作が簡単ならば“冷蔵庫に貼る”ようなお知らせやカレンダーなどもどんどん『Evernote』化することができそうです。
“DATA-TRANSFER”は、相手先の『N-TRANSFER』端末へ直接データを送信する機能。これはデジタルカメラで撮影した写真を、PCを介さずに相手へ送信することを想定しているようです。相手先の指定や送信指示は携帯電話を使います。
そして“USB-TRANSFER”は、『N-TRANSFER』に接続したUSB機器をLAN経由でほかのPCから共有する機能。PC側に専用のドライバをインストールすると、『N-TRANSFER』につないだUSB機器をネットワーク経由で使うことができます。当然この時はスキャナなども“PCにつながっている”ことになるため、PCの電源を入れている時はいつものようにPCで、PCを使っていない時は直接Evernoteへ……と、接続をつなぎかえることなく使用することができますし、また複数PCでの共有も可能となっています。
『Evernote』のようなサービスを本当に便利につかうためには、まずあらゆるデータをサービスに“入力”しなければいけませんが、これなら本当に気軽にどんどんスキャンしていけそうです。
対応機器は今後アップデートで増やしていくとのことで、なかなか期待のもてるガジェットではないでしょうか。NTT西日本では2010年10月1日に7350円(税込み)で販売開始、NTT東日本では少し遅れて10月中旬の発売となる予定です。
※PCですべての写真を見るには「【全写真掲載】スキャナから直接『Evernote』へ!クラウド対応デバイスサーバー『N-TRANSFER』発表」をご覧ください。
■関連記事
PC不要でワンタッチスキャン! 電子書籍作成に対応した新感覚クラウドスキャナ
『Evernote』と連携するアナログプロダクト『保存するメモ帳』と『IDケース』発売へ
手書きメモをデジタルノートに! 超音波式デジタルペン『airpen』が『Evernote』と連携
アメリカで大ヒット! 新感覚の電子メモパッド『Boogie Board』をキングジムが発売へ
液晶画面にタッチペンで手書きできる卓上メモ『マメモ』キングジムから発売
ウェブサイト: http://mobilehackerz.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。